中学生の姿は、小学校の教育の成果!!ドキドキ・・・
昨日は、小中交流会というのがありました。
小学校と中学校の教員同士がお互いの授業を見合って、学び合い、情報交換する場です。
昨年度は中学校の授業を見に行きましたので、今年度は小学校に来てもらう番でした。
うちのクラスでは作家の時間をやりましたが、中学校の先生方はほとんど見に来ませんでした。あとから聞いた感じでは、やはり4〜6年生の、高学年を皆さん見に行かれていたようでした。
授業後の交流会では、少人数グループで情報交換会が行われました。
そこで、様々に中学校の話を聞いて、「ああ〜、中学校のこと、よく知らないことだらけだなあ。」と感じました。
中学校の先生方は、授業というよりも、なんと、その前の掃除の時間のことに興味を持たれたようでした。
聞けば、
「中学生になると、掃除ができなくなる」
というのです。驚きました。
「小学校の方が、いろんなことを「きちんと」やっている。いつも感じるのは、それを、中学校に上がるとできなくさせてしまうことが申し訳ない」
とおっしゃっていました。
中学では、授業や部活など、小学校よりも忙しくなり、
評価されないことは、がんばらない、というふうになってしまう・・・
と言っていました。
それもまた成長の印でもあるのだけれど・・・と
嘆いていらしゃいました。
小学校では、一人ひとりの掃除分担が細かく決められていて、
役割が明確になっている、という話になった際、
「中学校でも、そうしている。そうでないと、やらない。
本当はそれぞれのグループなどに任せ、自主的に役割分担などしてやってほしいのだけれど・・・」
とおっしゃっていたのを聞いて、ハッとしました。
つまりそれって、管理されているということ。あくまで掃除は受け身の行為なのだと思いました。
小学校側の高学年の先生も、
「本当は小学校でも、高学年では子どもたちの自主性に任せたい。でも実態として難しい。また、教師側の管理がしやすい、という面もある。」
とおっしゃっていました。
それって、まさしく、小学校卒業までに、
「掃除は完全なる受け身で、管理されてやること、という意識を植え付けてしまっているってこと」
だと思いました。
ドキドキしました。
掃除だけではない、ということを考えました。
朝から帰りまで、そして帰ってからも・・・
子どもたちは、管理されている。
指示待ち人間を作っているということ。
小学校では、子どもたちはまだ大人の言うことを聞き、
大人しく管理されているけれど、
中学生にもなると、大人の言うことなんて聞かなくなる。
その時にどんな中学生になっているか、
それって、小学校の教育の成果だなと。
またまたドキドキしてきました。
よく、小学校では目立たなかったあの子が、
中学校に入ったら手がつけられなくなった、と言う話を毎年のように聞きますが・・・
小学校の管理生活から抜け出した子どもたちが、また違った一面を見せるのは、
理にかなっていたのでした。
中学校だけではありません。
管理生活に疑問をあまり抱かずにそのまま大人になってしまうと、
高校卒業した途端に、何をしたらいいのかわからなくなる、と言うことも起こります。
(もちろんみんなではありませんが・・・私の身の回りの実体験です)
教育は、大人しく管理される(大人にとって都合の)いい子を育てるものではありません。
そんなこと、言わずもがな、教師ならみんな知っていること。
でも、現場の実際はどうか?(ドキドキ・・・)
そんなことを昨日は考えてしまいました。
変えていけることは山ほどありそうです。
この子も、あと4年後には、小学生・・・