「ママ先生、ライフコーチになる。」 〜先生たちを元気にしたい!〜

ママ先生の、PX(パーソナル・トランスフォーメーション)実験を綴っていきます!

「自分自身と、向き合う機会」〜先生の元気を応援したい⑤〜

「先生の元気を応援したい!」シリーズ第5回目。
過去4回分は、こちらです。
 
第4回後半部分を引用します。
 
さて、「やりたいこと」を見つけられて、動き出せる人は良いのですが、
「やりたいことが、見つからない」「やりたいことが、ない」
という人もまた、少なからずいる、ということを耳にします。
 
今や、ブラックな職種として有名になってしまっているこの仕事に、
あえて飛び込んできたのですから、
「教師になって、こんなことをしてみたい」
というのは、心の奥に、きっと誰もがもっているんじゃないかと思います。
 
数年前、10年次研修(当時の名称)を受けた際、
初任者研修の先生方とランダムにペアになり、
その初任の先生の学習指導案を元に、10年次研の先生が授業についてアドバイスをする、みたいな内容の研修がありました。
 
その時に私とペアになった初任の先生の指導案を最初に見たときは、びっくりしました。内容がスカスカだったのです!
ところどころ。「?」が入っていたり。
「わあ、どうしよう・・・この昼休みで、どうするか考えなくちゃいけない」
という感じの切羽詰まった状況でした。
 
まさに、その初任の先生は、
「やりたいことがわからない」
という状態なのだと思いました。
 
いろいろ考えて、当時、読んで学んだばかりだった、
『好奇心のパワー 〜コミュニケーションが変わる〜』という本をヒントに行い、
午後はとてもエキサイティングな時間を過ごしました・・・!
 
前回はここまで書いて、終了してしまっていましたので、続きです。
 
 
さてさて、
「やりたいことがわからない」
迷える初任の先生と、その日の午後に、いよいよご対面しました。
 
この研修は、チームでの研修で、1対1ではなく、5対5くらいで、行われました。
一応、担当は1対1で決められているので、決まった人が主に話すのですが、
その他の人たちも、後で話して良いことになっていました。
 
他の方々は、10年経験者として、様々に、指導案からわかることを元に、初任者にアドバイスをされていました。
 
そして・・・とうとう私の番が来ました!
昼食中に、自分の中で決めたことは、
「とことん、好奇心をもって、この初任さんの迷いや思い、願いを引き出そう」
ということでした。
 
具体的にどんなことをしたのかというと、初任さんのそういった内なる声を聞き出すための、質問です。
他の10年次の方々とは違い、アドバイスティーチング)ではなく、コーチングに徹しました。
もう、数年前のことなので、一言一句覚えているわけではないのですが、
だいたい、以下のような質問をしたと思います。
 
「この指導案からは、先生の迷いが感じられるのですが、どんなところで迷っていらっしゃるんですか?」
「この授業で、こんな風になったら、理想的だなあ、と思うイメージはどんなですか?」
「子どもたちが、こんな姿を見せてくれたらいいなあ、というのは、ありますか?」
 
こんな感じだったと思います。
 
すると、はじめは、「うーん」と考えていた彼でしたが、
少しずつ重い口を開き、ポツポツと思いついたことを話し始めてくれました。
その都度、好奇心をもって、彼の本当の思いを聞き出そうと、チャンクを解いていくような質問を続けていきました。
すると、どんどん、初任さんの表情が明るくなっていき、
時折、笑いながら話してくれるようになりました!
まるで、はじめの、凍ったような、無表情の彼とは別人のように変化していきました。
まさに、「好奇心のパワー」です!
 
そして、
初任さんの、素直な迷いや悩み、理想の話を一つひとつ聞いていくと、
周りで聞いていた他の先生方も、
「私も話していいですか?」
と、次々に話し始めました。
そして、研修の場が、どんどん盛り上がっていきました。
終わりの頃には、初任さんの表情や話し方が、全く変わっていました。
 
アドバイザーとしての研修だったはずが、
コーチングとファシリテートに徹した研修になりました。
でも、自分としては、ずっとずっと面白い研修になりました。
 
今思えば、この頃から、すでに、自分はティーチャーよりも、コーチやファシリテーターの方が向いているんじゃないかな、ということには、気が付いていました。
 
 
教員って・・・
クラスの子たちの教育はもとより、
他にも色々なことがあって、
本当に、本当に、大変な仕事です。
私自身も、今年度、異動したり、立場が変わったり、その他にも色々、本当に色々あって・・・改めて、すごく、それを実感しています。
 
やってみたいこと、理想、色々夢をもって教員になったはずなのに・・・
目の前の色々なことにとらわれてしまい、
やりたいこと、理想、夢が・・・いつの間にか後回しになってしまっていたり、しませんか。
よく聞く、「一番大事な教材研究、授業準備をする時間が、ない」というのは、それを最もよく表しています。
 
放課後も忙しすぎて、ゆっくり他の先生と話す時間も取れない・・・
本当は、もっともっと、普段考えていることや、悩んでいることなどを、聞いてほしい。
でも、忙しそうな先輩に、話しかけづらい。
そうやって、色々なことを飲み込んで、一人で我慢してしまっている先生が、
たくさんいるんじゃないだろうか。
 
若い先生だけじゃなく、中堅以上になると、立場的にも要職につくようになったり、仕事が増えて、責任も増します。やはり、こういう先生は、帰りが遅い傾向にあります。無理もないですよね。そうなると、仕事に自分の時間はどんどん割かれていきます。
 
そして、わたし自身がそうなのですが、長期休みになって実家に帰ると、(今はしばらく帰れていませんが・・・!)はたと我に帰り、自分自身を取り戻す、みたいなことが起こります。
 
なんだか、この仕事をしていると、自分を見失いそうになることがあるんです。
子育てするようになってから、そういうの、なおさら増えた気がします。
クラスのいち教師であり、校務分掌チームのリーダーであり、学校運営企画チームの一員であり、母であり、妻であり・・・・
 
「いち、個人としての自分自身」というのは、どこかにおき忘れてしまったかのよう。
数年前に、うん十年ぶりに地元の中学の同窓会で会った友人たちと話をして、ハッとそれに気がつきました(笑)
 
これが、教員の現実。
当たり前、と言われそうですが・・・
 
そんな先生方の、心の声を、誰かが、好奇心をもって、とことん、聞いてくれるとしたら、どうでしょう?
先生たちにとって、自分と向き合う、すごく、貴重な機会になりませんか?
本来もっていた教育への理想や、一人の人間としての、自分自身を見つめ直す機会になりませんか?
この仕事をやっていると、自分を見失いそうになる時が、私はあります。
私だけでしょうか?
 
子どもたちとの接し方に、コーチングを生かしたい、仕事上のスキルアップとして、
コーチングを学びたい、という先生たちは、たくさんいます。
かくいう、私もそうでした。
 
でも、今は、先生たちこそ、コーチングを受けるといいんじゃないかな、
と思っています。
 
先生自身が、一人の人間として、充実した人生を送るために。
人生を、豊かにするために。
そして、その姿を、子どもたちに、堂々と、見せるために。
 
実際に、プロのコーチングを、私自身、受け始めました!
 
次回は、私とコーチングの出会いについて、書きたいと思います。

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