フロー状態が生まれました。ライティング・ワークショップをやって感じたこと②
私自身、お話を書ききったことなど実はありません・・・!子どもの頃、何度もチャレンジはしたけれど、途中で挫折していました。
でも、今回、子どもたちは、全員仕上げることができそうです!
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1 言語事項の獲得に最適!!
あんなに困難を極めていたのに、一気に習得が進みました。
2 子どもたちの鉛筆が止まらない。
書き方を知り、書きたいことがはっきりすると、フロー状態に入りました。
3 ミニ・レッスンは、その時の子どもたちの状態から、最適なものを、最適なタイミングで。一気に変貌しました。
4 とはいえ、先生ががんばりすぎない。それこそが、持続可能性のカギ。
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2 子どもたちの鉛筆が止まらない。
書き方を知り、書きたいことがはっきりすると、フロー状態に入りました。
子どもによっては、これまでの作家の時間に、お話(程度はどうあれ)を書いていた子もいました。
でも、ほとんどの子が日記のような感じで、きちんとお話を書くのは初、になります。
自分の子どもの頃の挫折経験は、
<お話の構成を考えないままに書いていたので、完結まで至らなかった>
に尽きると思いました。
なので、今回、
「はじめ」・・・登場人物の紹介と物語の舞台について(イメージマップを用いて)
「中」・・・事件が起こり、解決する(3ステップをいわゆる樹形図のような形で)
「おわり」・・・めでたし、めでたし
という、単純な構成にして、
小学校2年生ならではのオリジナル作品を書いてもらうことにしました。
イメージマップを書く時点で、もうすでに、お話の大筋を思い描いている子も少なくなく、意外にも、スムーズに進みました。
半数くらいの子は、すでに、自分の中にファタジーの世界をもっていて、表現したいと思っているのだ、と実感しました。
残りの半数の子は、産みの苦しみを味わっているようでした。
しかし、対話し、質問することで(カンファランス)、次々にイメージを膨らませ、
書くことができていました。
そして、以前の記事でも書きましたが、
実際に下書きを書く段階で、あらすじ説明文的な文体になってしまう子が続出したため、「お話の文の書き方」をミニ・レッスンでレクチャーしました。
そういった紆余曲折を経て、ようやく子どもたちの自立した活動にシフトすることができました。
もちろん、約半数の子たちは、これまでも、イメージマップを書き始めた時点からずっと、自立して書いていました。
残りの半数もまた、書き方を知り、自分の表現したいものをしっかりもつことで、一人ひとりが小さな作家となり、自分のペースで書き始めたということです。
全体をふと見ると、
・一心不乱に鉛筆を動かし、書き進める子
・書いたり、鉛筆を止めて天井を見て考えたり、書いたり、を繰り返す子
・下書きを書き終え、友達と交換して読み合う子たち(しかもとても静かに)
・ファンレターを書き合う子たち(こちらもとても静か)
がいました。
静かで、集中した時間が流れていました。フロー状態とはこういう状態のことではないかと感じました。
この執筆活動が、子どもたちのものになったなあと感じました。
↓ この人も、どんぐりを見つけるとフロー状態に入ります。