「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

「周囲の理解を得られない」という壁を乗り越える方法 〜先生の元気を応援したい!④〜

先生の元気を応援したい!シリーズ第4回目。
過去3回分はこちらです。
 
さて、第4回目の今回は、
「やってみたい!」「面白そう!」な実践をせっかく見つけて挑戦しようとしているのに、
「周囲の理解を得られない」という壁にぶち当たってしまった・・・・
 
というのを乗り越えるコツと、
 
「それでも、やりたいことが見つからない場合は・・・」
について、書いていきます。
 
では、
「周囲の理解を得られない」という壁にぶち当たってしまった時は・・・
です。
 
同じ学び場で知り合った人が、言っていたことがあります。
「誰に理解されなくてもいい。子どもたちのために、この実践を続ける」
その時は、「う〜ん、そうなのか〜・・そうかもしれない」と思っていました。
 
果たして、そうなのでしょうか?
 
当時は、まだ私も若手でした。先輩の先生方のやり方に対し、「すごいな」と思う部分と、「こうするのが本当にいいのかな?」と思う部分の両方がありました。
結構、とんがっている、可愛くない若手だったと思います(笑)
(それなのに、当時の先輩方は、私に対してほどよく関わり、見守ってくれていたなあと思います。)
 
かと言って、自分自身の実践はとても未熟で、思うようにうまくはいかず、
あがいていました。あの頃はまだ独身で、自由な時間がいっぱいありましたので、毎週のように興味ある学び場に出かけていました。
 
様々な学び場で、様々な人たちに出会いました。
その人たちと話をすると、決まって上記のような「理解されなくてもいい」という感じの人の話や、「なかなか同僚や管理職の目が厳しくて、やりたいことがやれない」というような話が聞かれました。
 
「やりたいことをやるって、難しいんだな」
と思った記憶があります。
 
その後、私自身も様々な実践に挑戦してきましたが、
どうやってそのような壁を乗り越えてきたかというと、いくつかのコツがあります。
 
まずは、週案の書き方です。
様々な魅力的な実践には、オリジナルのステキな名前が付いています。
でも、それをそのまま週案に書いてしまうと、見た人に、「なんだ、これ?」という印象を与えてしまいます。
週案は必ず教務主任や管理職が目を通しますから、気になるものを見つけた場合、
こっそり授業を覗きに来ます。そして、教科書や指導書にはないことを若手がやっているのを見て、不安になってしまうんじゃないかと思います。
なので、その後、「ちょっと」と呼ばれて、お話をすることになるのでしょう。
 
新しい実践って、よっぽど器用な人じゃない限り、若手にとって、初めからそうそううまくいくものではありません。(うまくいく人もいるのかも・・・私はうまくいかなかったです!)
ちょっと失敗しちゃったところなんかを見られてしまった場合、さらに逆効果、ということになっちゃいます。
若い先生が増えているこの時代、管理職の先生方は、学級崩壊を起こさないようにと、気を配っていることと思います。
 
じゃあ、どうするか?
週案には、彼らに馴染みのある言葉に置き換えて書きます。
それで、特別「おや?」と思われることもないですし、
「ちゃんと学習指導要領に則って、目的をもって、やっている」
ということを示すことができます。
 
私が実際にやっていた例です。
例えば、
「作家の時間」(=好きな文章を作家になりきって書く、ワークショップ型授業)は、
「既習事項(ここには、実際に学習した文法の内容を書きます)を用いて、日常の出来事を文章に書く」
と書きます。
 
「読書家の時間」(=様々なジャンルの本や好きな作家の本などを多読し、本の魅力を存分に味わったり、本から様々なことを学ぶことを知ったり、本について伝え合うなどの表現をしたりする)は、
特別週案に入れずに、国語の時間の初めの10分間を当てたり、
課題が早く終わった子にその時間をあげたり、
隙間時間を見つけて実施したりしました。
 
「サークルタイム」や「サークル対話」「ほめ言葉のシャワー」などを取り入れたときは、
朝の会でやったり、
道徳で「友情・信頼」などの道徳的価値項目を具体的に表記し、扱おうと思っている内容と似ている教科書の題材名を書いたりして行いました。
 
 
という感じで、
・同僚に馴染みのある言葉に置き換えてやってみる
というのが週案においてはポイントになって来ると思います。
 
・これまでの実践、周囲の同僚の先生方がやっていることを、ちょこっとアレンジしてみた、的な入りで
やるのも、オススメです。
 
次に。
「初めからうまくいかない」
と書きましたが、じゃあ、どうするか?と言うと、
 
・ちょこっとずつ取り入れる
というのが、本当に大切になってきます。
 
・まずは・・・目の前の子どもたちを思い浮かべながらプランニングします。
スモールステップで!です。
プランニングする時に、「ここからなら、やれそうだ」という実感がもてるくらいの内容からスタートすることをオススメします。
 
「これぐらいなら、今までも少し似たようなことをやってきたし、
ちょっとここを変えたら、やれそう。」
と思えるようなところから始めると、結構うまくいきます。
少しずつ、少しずつ、チャレンジしていく。すると、自分も子どもたちも慣れていきます。
その際、日々のリフレクション(振り返り)は欠かせません。
リフレクション(振り返り)については、また後日、詳しく書いていきます。
 
 
 
そして、そんな風に少しずつ少しずつやっていって、
成果が見え始めたら、隣の先生に紹介してみる
のです。
「今日、こんなことがあったんですよ〜」
といういつものノリで。子どものことって、放課後の会話の中で、普通に出てきますよね。その中で、ちょっぴり話題にしてみます。
すると、
「へえ〜、それいいね。どうやるの?」
なんて、興味をもってくれたり、授業を見にきてくれたりするようになります。
 
慣れて軌道に乗ってきたら・・・
・研究授業や公開授業で実施し、見てもらうなんてことも!
 
私も、算数で、ワークショップ型授業+『学び合い』のエッセンスを取り入れた授業を公開して、好評だったこともあります。
すると、その後、もっともっといろんな実践がやりやすくなりました。
 
☆この辺り、たくさん試行錯誤しながらやってきました。相談に乗れますよ〜!
 
 
とにかく、自分が、「これだ!!」と思う実践にチャレンジすること、
これは本当に面白いです!ワクワクします。
まさに、「やりたいことを、やっちゃおう!」です。
うまくいかなくても、トライアンドエラーで、だんだんコツを覚えてくる。
少しずつ自分のものになっていくという実感を、是非感じて欲しいです。
めっちゃ楽しいですよ!
 
 
さて、「やりたいこと」を見つけられて、動き出せる人は良いのですが、
「やりたいことが、見つからない」「やりたいことが、ない」
という人もまた、少なからずいる、ということを耳にします。
 
今や、ブラックな職種として有名になってしまっているこの仕事に、
あえて飛び込んできたのですから、
「教師になって、こんなことをしてみたい」
というのは、心の奥に、きっと誰もがもっているんじゃないかと思います。
 
数年前、10年次研修(当時の名称)を受けた際、
初任者研修の先生方とランダムにペアになり、
その初任の先生の学習指導案を元に、10年次研の先生が授業についてアドバイスをする、みたいな内容の研修がありました。
 
その時に私とペアになった初任の先生の指導案を最初に見たときは、びっくりしました。内容がスカスカだったのです!
ところどころ。「?」が入っていたり。
「わあ、どうしよう・・・この昼休みで、どうするか考えなくちゃいけない」
という感じの切羽詰まった状況でした。
 
まさに、その初任の先生は、
「やりたいことがわからない」
という状態なのだと思いました。
 
いろいろ考えて、当時、読んで学んだばかりだった、
『好奇心のパワー 〜コミュニケーションが変わる〜』という本をヒントに行い、
午後はとてもエキサイティングな時間を過ごしました・・・!
 
詳しくは、次回書きたいと思います。
 
 
ぜひ、ご感想をお寄せください☆
 

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