「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

そして、新たなチャレンジへ!

昨日、2年間一緒に過ごしてきた子どもたちとのお別れをしてきました。

最後に、ある男の子の提案で、

「2年間、ありがとうー!!」

と、みんなで外に出て叫んで、さよならしました。

最後のハイタッチ、とても温かい気持ちがしました。

 

ここまで、この子たちとの2年間の学びの積み重ねを振り返ってきました。 

最後は、振り返りの振り返り、という感じで、まとめてみようと思います。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)④国語・算数の教科書授業

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ 

 ⑦日常的生活 ⑧自立学習&⑨作家の時間 

4 まとめ!(成果と課題)(⇦イマココ)

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4 まとめ(成果と課題)

 

大きな成果としては、

①すべて、目の前の子どもたちの実態に合わせて、地に足のついた実践ができたこと。

そして、それを経て、子どもたちの成長を実感しながら、

②一歩一歩、階段を登るように、チャレンジと成長を積み重ねて行くことができたこと。

その結果、

③学び方のスキルを身につけ、自分で学ぶことを習慣づけることができたこと。

これは、学力アップにも繋がりました。

また、

④あたたかい、互いを尊重し合う関係づくりができたこと。

特にこの3学期は、私自身も、ほっと気持ちが楽になれる空間でした。

 

以上の4つが挙げられると思います。

 

課題もまた、見えてきました。

①この子たちのチャレンジと成長を繋いでいくこと。

3年生では、クラス替えもあり、担任も変わります。環境が大きく変わることで、

ここまで習慣化してきた学びを、繋げていくことができるだろうか。

きっと、しっかりこの2年間の学びを自分のものにできた子は、

どんなに環境が変化しても、新しい環境に合わせ、自分の学びを継続していくことができるだろうと思います。

しかし、教師のサポート・伴走を最後まで必要とした子も数人います。

その子たちは、これまで積み上げてきたものを、生かして次に繋げることができるだろうか。

もしかしたら、やり方に大きな違いがあるせいで、かえって子どもたちが立ち止まってしまうこともあるかもしれないと思いました。

それについての対策としては、

②ビジョンの共有

があると思いました。

私たちが目指す、「主体的な学び」って、一体、どんなイメージなのか。

そのためには、どんなことができるのか。

もう少し、みんなで突っ込んだ話をする必要があるのかなあ、と思います。

しかし、話だけではなかなか難しいところがあります。

同じ言葉で表現したとしても、描いているイメージが大きく違うこともあるからです。

だから、結局のところ、一番効果的なのは、

③子どもの姿の公開

だろうと思いました。

一番、説得力を持つのは、理想論ではなく、実際の子どもたちの姿です。

だから、しっかり、子どもたちを育てていくこと。

そして、最も身近な場所から、いっぱい、公開していくこと。

話をするのは、その上での方が、絶対にいいと思いました。

 

新年度は、公開する機会がこれまでよりも多くもてそうな感じがします。

そして、それを元に話をする機会も。

最も身近な場所から、じわじわ、私自身もスモールステップで、

一歩一歩、確実に進んでいこうと思います。

 

さあ、新たなチャレンジだ!

 

 

 

 

 

 

自立学習&作家の時間で、「自ら学ぶ」を習慣化し、楽しんじゃおう!

今年度も残すところあと2日となりました。2日間は思いっきり遊び、別れを惜しむことにしています。

昨日、卒業式後は、クラス替え作業を終え、社長から新年度人事も聞かされ、

なんだか気持ちは一気に新年度モードに突入しています。

 

カリキュラムでやるべき内容はもう随分前に終わっていたので、

自立学習&作家の時間は、子どもたちのリクエストにより、

先々週あたりから毎日行っていました。

もうすぐ3年生になろうとしている子どもたちは、自立学習と作家の時間が大好きです。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)④国語・算数の教科書授業

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ 

 ⑦日常的生活 ⑧自立学習&⑨作家の時間(⇦イマココ) 

4 まとめ!(成果と課題)

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⑧自立学習&⑨作家の時間

 

どちらについても、もうこちらのブログで何度も触れています。最も最近では、

hiwahiwa3.hatenablog.com

hiwahiwa3.hatenablog.com

こちらで書きました。

 

今回は、どのように段階的に取り入れ、どのように子どもたちが自立して学び進めることができるようになったか、書いてみます。

 

自立学習は、2年生の2学期よりスタートさせました。

そして、段階的な導入といえば、この自立学習を始める以前の段階的な準備があげられると思います。

低学年の子たちに導入するために、私は1年と4ヶ月かけたことになります。

でももし、また次に1〜2年を担任できるなら、1年の3学期くらいから導入できるようにしたいかな〜と思います。

 

自立学習導入までには、低学年の場合、様々に準備をしました。

段階的に指導したことは、

・文字の学習の仕方

・週予定を見て、自分の家庭学習で、いつ、何をやるか、計画を立てるやり方

・家庭学習ノートの書き方、使い方、家庭学習の仕方

・自分で答え合わせをするプリント学習のやり方

などです。

これらを繰り返し 何度も練習し、そろそろ大丈夫かな〜!?となったところで、

いよいよ自立学習をスタートしました。

 

これまで自立学習を続けてみて、子どもたちは、自ら学ぶ習慣をつけることができたと思います。

特にいいなと思ったポイントは、

①自立学習タイムは、45分間、シーンとして子どもたちが自分で学習を進めることがでいるようになった

②漢字テストがほとんどの子が90点以上

③「自立学習していいよ」と言うと、「やったー!」と言う声が上がる

④各々が自分のやりたい学習を選択してできるようになった

です。

「習慣化する」「継続する」というのが大きなポイントのように思いました。

もちろん、実態として、なかなか難しい子も数人います。

そういう子たちには、しっかりペースメーカーとして伴走し、無理のない計画を立てるお手伝い(コーチング)をしていく必要もとても感じました。でも、しっかり寄り添ってやることで、誰もができるようになりました。これを実感できたのも、大きな成果と言えます。

 

作家の時間は、1年生の2〜3学期ごろよりスタートしました。

 1年生〜2年の1学期は、完全に自由に書くことの楽しさを感じてもらう時間にしました。取れて週に1時間ほどでした。

2年生の2学期は、言語事項の習得に力を入れ、文章表記力の向上を図りました。

hiwahiwa3.hatenablog.com

これについては、以上の記事から、シリーズでまとめました。

 

この2学期の取り組みで、一気に子どもたちの文章力が向上しました。

3学期は、子どもたちの書く作品が一変しました。

マンツーマンでないと書けなかった子が一人で物語を書けるようになり、

言語事項がめちゃくちゃで解読不能だった子が、しっかりした文章が書けるようになり、

多くの子がマス目用紙を正しく用いて、読みやすく、構成のしっかりした簡潔な物語や文章を書くことができるようになりました。

 

どれも力作ぞろいで個性的、面白かったです!

性格、趣味嗜好がはっきり出ます!

先週、3学期の作家の時間のギャラリーウォーク をしましたが、1時間丸々、どの子もたくさんの作品を読み漁り、ファンレターを書きまくっていました。

 

自立学習でも、「作家の時間やってもいいですか?」と

毎回聞きに来る子がいて、(「いいよ」っていつも言ってるのに!)

「いいよ」 と言うと、「やったー!」と喜びます。

とても大好きな時間です。

 

3年生になっても、いっぱい個性的な面白い文章を書きまくって欲しいです。

 

自立学習と作家の時間は、子どもたちが主体的に学ぶことを

当たり前にする時間です。

新年度は、今年度の取り組みをもとに、新学年に合わせて、

枠組みや様式を再構成し、実施したいと思っています。

また、ブログで紹介していきます。

 

春のお花たちをようやく花壇に植えました!ムスメちゃんと一緒に選び、スコップでわしゃわしゃしました。毎日話しかけています。

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今を大事に、1日1日積み重ねていこう!

あれから7年経つのですね。

皆さんの3.11はどんな様子だったのでしょうか。

私は初任校で初めて一般級を担任した年の年度末処理中でした。

子どもたちを帰し、職員室に降りたところだったと思います。

とても長い揺れに驚きました。校内に残っている児童を外に出し、

校庭で引き渡したり、帰宅する児童たちを送って行ったり・・・

保護者の勤務先が遠い児童は、お迎えを待って学校に止めおかれました。

途方にくれながら、クラス替え処理のカードを書いていた覚えがあります。

同僚の先生が家まで車で送ってくれました。

途中の鎌倉市内の踏切や交差点では、警察官だけでなく、地元の方々がいたるところに立ち、誘導してくださっていました。

感動した覚えがあります。

幸運にも自宅は無事、電気も通っていました。

テレビから次々と知らせる惨状に言葉もありませんでした。

私は東北出身なので、津波の被害には身近な人々がかかわっており、

テレビに映る場所は知ったところばかり。

2年後、両親と津波の被災地を訪れました。思い出の地が一瞬にして姿を変えてしまった現状を目の当たりにしました。

「私にできることはなんだろう?」

 考え、悩み、出した結論は、

「教師として、これからの未来を担っていける創造力・行動力・協働力を備えた自立した人材を育てること」

目の前の子どもたちにしっかり向き合い、育てていくことだと

思った記憶があります。

 

3.11の今日、そんなことを思い出しました。

7年後の今、自分はどうだろうか?

自分にできること、しっかりやっているだろうか?

 

気持ちを新たに、また進んでいきたいと思います。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)④国語・算数の教科書授業

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ 

 ⑦日常的生活(⇦イマココ) ⑧自立学習 ⑨作家の時間

4 まとめ!(成果と課題)

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 ⑦日常的生活

ピッカピカで入学してからの、低学年の2年間。

 

○とにかく、自分のことは自分で

まず何をおいても大事なのは、言わずもがな、これですよね。

これを何より重視して、2年間きたと思います。

そして2年経った今、思うのは、

「できる子は初めからできる。できない子は2年経っても、難しい。」

という現状。

できない子は、もちろん少数派ではあります。が、

1〜2割ほど、いるという事実。

 

毎日、毎日、叱ってもしょうがない、と感じました。

毎日毎日、個別に声をかける。

すると、稀にできる日も出てくる。

どうしてできない日が多いのか、観察する。

すると、個別の事情が見えてきたりして。

「この子は、こういうところが難しい子なんだな。」

児童理解の大事な視点にもなります。

 

もちろん個別に声をかけることはするけれど、

「その子を思い通りに変えようとは、しないことだな。その子をまずは理解することだな。」

と思っています。その子独自の成長を見守る。そんな気持ちでいたいです。

そして、その子の見るべきポイントは、実はそこではなかったりもします。

別の場面で思わぬ良さを発見することもたくさん!

 

○自分の役割を果たすこと

 ・掃除・給食・当番・係活動などなど・・・

 自分の役割を自覚し、しっかりそれを果たそうとする。

それって、とても大事なことだなあと今改めて感じます。

そして、

「きちんとやる」

 ことを徹底すると、

本当に気持ちよく毎日が過ごせる。

教室はいつもキレイ。

掃除用具入れも常に整理整頓されている。

本棚も、ロッカーの上も、廊下のフックも、教室の床も、黒板も。

その気持ち良さを、子どもたち自身が実感し、大切にしていこうとしています。

「きちんとやる」

これを低学年のうちに当たり前のこととして身につけておくと、

その後もだいぶ違うのではないかと思います。

なんだって、よりよくするための技がある。

配膳台の拭き方ひとつとっても。

それをしっかり初めのうちに教える。練習する。そして、できるようになる。

 

この経験が下地にあるから、

中学年、高学年で自主的に掃除当番を決めたり、掃除の仕方をさらに工夫したり、

さらに教室が気持ちよく過ごせる場所になるためのアイディアを生み出したりすることができる。と、思っています。

 

○休み時間トラブル→解決→繰り返し

 

 2年間、休み時間中のトラブルは、断続的にたくさんありました。

実態的に、ちょっと多い感じだったのですが、

このことが、良い学びの機会になりました。

 

「ルールを守る」ことの大切さ

 

これに尽きるかな〜と思います。

怪我やそれにつながる危険なこと、心を傷つけること、

は基本的に私が間に入ってよく話をしましたが、

それ以外の様々なトラブルに関しては、

 ほとんど、子どもたち同士で話し合わせました。

当事者同士で、または全体のサークル対話で。

 

そして、その積み重ねにより、

すご〜く、変わっていきました。

 

休み時間に限り、ジャイアンみたいに横暴な振る舞いをしていた子が

劇的に変わったのも、みんなでの話し合いの積み重ねによるもの。

 

この2年の3学期になって、面白いな〜と思ったのは、

1年から2年の前半まで、トラブルメーカー的存在だった子たち複数人は、

今では、とても正義感の強い、しっかりした頼れる子たちに変わったこと。

 

その子たちは、ほかの子たちに比べてとても多く話し合いの機会を持ってきたためか、

誰よりも学んだ様子。

 

う〜ん、面白い!!

トラブルは、学びのタネがぎっしり詰まっています。

 

今を大事に生きることの尊さを、

3.11のこの日に改めて感じました。

 

 

 

 

楽しく、イキイキと!いっぱい動いて、かかわって〜ワークショップ型授業〜

次は、体育・音楽・図工について書きます。

これらは、とにかく、その「楽しさ」を最優先して2年間やってきました。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)④国語・算数の教科書授業

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習

 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ(⇦イマココ)

 ⑦日常的生活 ⑧自立学習 ⑨作家の時間

4 まとめ!(成果と課題)

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 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ

いずれも、基本的に全てワークショップ型で通してきました。

 

1・2年生の体育・図工は、まずは様々な運動や表現方法を経験する、という感じでカリキュラムが組まれているなあと感じます。

どれも、初めのミニレッスンでしっかり手順・ルール・内容を示し、

まずはやってみる、

その様子を見ながら、実態・必要に応じて

時折、ミニレッスンをはさみ、教えたり、確認したりしながら

(大抵は実際に子どもの動きや作品を示すことで考えさせる)

その活動や作品を高めていく、という感じです。

 

音楽は、鍵盤ハーモニカのスキルの個人差がとても大きく、壁になりました・・・。

なので、これは自由進度学習にし、

共通課題 →  ミニテスト →  鍵盤テキスト自由進度 → ミニテスト

で、学び合い& 個別支援でがんばって進めました。

やはり自由進度は子どもたちの意欲を高めます。

 

活動は全てグループで行ってきました。

なので、子どもたちにとっては、友達と一緒に活動する、グループでかかわり、支え合う、というのは、もう普通です。

やっぱり、動きを伴う活動系のものは、仲間と一緒にやる楽しさを一番に感じて欲しい、というのが願いです。

 

体育・音楽・図工どれも、教科の目標には、それぞれの楽しさ(喜び・愛好する・親しむという表現ですが)を味わうことが書かれています。

そんな場を作ることが、教師の役割なんじゃないかな〜と思っています。

 

そのために、

「システムは明瞭に」

「めあては単純・明確に」

「手順は簡潔に」

「動線は分かりやすく」

ということに気をつけて、ワークショップの活動の場作りを行ってきました。

 

そして、そういう場での学びに慣れてくると、

ミニ・レッスン後の活動はほぼ子どもたちが進めることができるようになります。

そして、どんな活動の場においても、

「自分たちが活動の主体である」

ということを感じられるようになると思います。

 

実は体育は私自身、かなり苦手意識があって、

様々な運動の具体的な指導方法が今ひとつ分からない、という課題も・・・!

これは、どんどん学んでいかないと。がんばります!

 

 

関係ないけど、本部のリゾートホテルのステキな照明のデザイン。思わずパチリ。

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教師は「伴走者」〜探究的な学び、スタートの2年はこんな感じ〜⑥

成績処理やその他事務仕事で更新が止まっちゃってました・・・(涙)!

 

最近流れてくる、フェイスブックの過去記事プレイバックによると、

昨年度の今頃は、

「主体性を引き出すには、学習での子どもたちの自由度を上げること!」

ということに興味を持っていた様子。

そして、次なる課題としては、

「その際の、学びの環境設定が大切!場づくり・学びのスキルの習得について追究したい」

と書いてありました。

そして今年度は、まさにその「環境設定」や「学びのスキル習得」に力を入れてきて、

今の興味は、周囲のリアルな現状から、

「学びの連続性」

です。つまり、1年限りではダメで、学年のつながり、小中連携を視野に入れて、段階的なステップアップが肝要!ということ。(さらにはもっと先の将来も)

普通に考えたら、主体性を研究し続けている学校は、6年生が最も主体的であるはず。

果たして、そうなっているか?

主体的に学ぶ子どもを育てたいのであれば、目の前の子どもたちに合わせ、後の姿をイメージしながら、段階的に学びをデザインしていく必要があります。

 

現任校は、今の時代稀な、2年間持ち上がりクラスの学校で、昨年度より、2年間同じクラスを担任することができました。

そして、その2年間という長期間のおかげで、段階的に学びを進め、成長が目に見えて実感できました。

年度末の振り返りの意味も込めて、ここでこの2年間について記録しているところです。

 

そんなわけで、今回はすでにもうこのシリーズ第6回目。探究学習について書きます。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)④国語・算数の教科書授業

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習(⇦イマココ)

 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ 

 ⑦日常的生活 ⑧自立学習 ⑨作家の時間

4 まとめ!(成果と課題)

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⑤生活科でのスキル習得〜探究学習

 「探究学習」って、なんだかステキな響き!!でも、どうやってやるの・・・

と、思っていました。

でもなんだかんだ言って、ステキな響きの実践も、目の前の一歩から、地道に積み重ねた上にできるものなんですよね。

入学したての1年生から、2年生の3学期のいま、どんな風に探究学習をするまでに至ったのか、

書いてみたいと思います。

 

つい先日、今年度最後の授業参観がありました。

そこで、生活科の集大成、成長単元の発表会を行いました。

参観者で教室はいっぱい、私は廊下から参観しました!

もう、子どもたちに完全に任せて大丈夫だったので、教室にも入れないことだし、

他のクラスの発表の様子も見に行ったりしてました。

 

子どもたちの発表は、劇あり、紙芝居あり、絵本あり、壁新聞あり、KP法あり、ペープサートあり、巻物あり、ランキング発表あり、実に様々でした。

 

そして全員が、自分の成長したことを1つ以上、実際にやって見せるという実演も行いました。それも様々で、書いた絵を見せたり、縄跳びを跳んだり、オルガンを弾いたり、鍵盤ハーモニカを弾いたり、カラテの型をやって見せたり、黒板に字を書いて見せたり、図工の作品を見せたり、折り紙作品を見せたり、ドッチボールのボールの投げ方を見せたり、ボールの蹴り方を見せたり、逆上がりの仕方を解説したり、九九を言って見せたり、書いて見せたり・・・・一人ひとり、色々でした。

 

同じコーナーで発表する者同士、友達の発表の際には紙を持ったり、ボードを支えたりと、互いに補助しながら行っていました。

 

保護者の方々の感想コーナーでは、

「成長を感じました。」「感動しました。」

と口々に言っていただき、涙を浮かべる方もいらっしゃいました。

 

この発表会の練習、特別にすっごく時間をかけ、テコ入れしたわけではありません。

1年生の時からの生活科の学びの積み重ねにより、むしろスムーズに活動は進み、発表練習も計2回、子どもたちのリクエストでもう1回取ってあげたくらいです。

あとは、各自が休み時間にやっていました。

 

1年生の1学期〜2学期は、身近な自然に触れたり、かかわり合って遊んだり、

植物の生長の観察をしたりして過ごしました。

2学期後半に、2年生から招待してもらったおもちゃランドを参考に、自分たちも秋のおもちゃを作り、今度は反対に2年生を招待する、という会を初めて持ちました。

招待してもらった会を真似ての発表会でした。

(ちなみに3学期は昔遊び体験&地域のお年寄りとの交流)

 

2年生の1学期に、カイコの飼育をしたことをきっかけに、その過程を表現する活動をプロジェクト学習で行いました。

様々な表現方法を紹介し、準備の仕方や発表の仕方などを丁寧に指導。

1〜2名の少人数プロジェクトで、表現活動のイロハを時間をかけて指導、ここのやりたい事を引き出しながらの地道な活動を行いました。

おかげで、実に個性豊かな表現活動が展開されました。

ちょうど、学習発表会で1年生が「はらぺこあおむし」の歌と合奏をやった直後だったので、「はらぺこカイコ」という替え歌の発表なんかもあり、ホント面白かったです。

完全なワークショップ型の学びで通し、個々のカンファランスを丁寧に行う事で、表現の質を保証しました。

 

この丁寧な学び、経験が、その先にもずう〜っと生きていきます。

 

2学期はまちたんけんで、その表現には、また新しい手法として、KP法(紙芝居プレゼンテーション)を教えました。

このブログでも紹介しましたが、アレンジすれば2年生の子にもわかりやすく、楽しい表現方法として実施することができました。

hiwahiwa3.hatenablog.com

 

 そして3学期。最後は「自分の成長を振り返り、感謝の気持ちを伝え、3年生への意欲を持つ」成長単元でした。

 

これまでずっと、複数人チームでのプロジェクト学習でしたが、

生活科の集大成のこの活動は個人プロジェクト、個人探究にしようと決めていました。

自分の成長を題材に扱うのですから、極めて個人的なものですから。

 

そして、ここでは新たな事を教えることはせず、これまでの子どもたちの経験から、

子どもたちに完全に委ね、表現活動を行いました。

 

子どもたちは自然に机を移動し、互いにわからないことは聴き合い、

アドバイスをし合い、学び合いながら着々と活動を進め、先日の発表会本番に至りました。

 

個々の進捗状況を把握し、ペースメイクや表現についての細かいアドバイスをするカンファランスは行いましたが、これまでに比べたら、とても楽でした。

 

ここまで来ると、教師の役割は、伴走者なのかなって思いました。

教えるというよりは、伴走する。

ペースメイクや、個々がより自分らしさを表現することができるように補佐をする。

環境の一部なのかなと。

 

 

親としても・・・

子の成長の、伴走者でありたいなって思いました。

たった一つのかけがえのない個性を伸ばしたい。

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新年度作戦会議!「あるある祭り」

あれよあれよと年度末・・・

この子たちとも、もうお別れかあ、としみじみとしている時間も

風のように吹き過ぎ、

4月1日になれば、もう、

新しい体制、新しい学年で、突然、すごい切り替えをして忙しくスタートを切るというのがこの業界・・・

 

春休みに、その気ぜわしさから一旦離れ、新年度に向けて

作戦を練りませんか?

 

こちらでももう何度かご紹介している、わたしが仲間と立ち上げ、約7年間続けているゆる〜い学びの場、

「あるといいながある 横浜SHARE'S」

では、3月25日(日)の午前中、

神奈川県民センター(横浜駅徒歩5分ほど)で、

今年度を振り返り、あるあるメンバーが実践についていろいろ提案、

話題提供し、

新年度に向けた作戦を、

参加者のみなさんと一緒に語り合う、

そんな場をつくります。

 

メンバーの、それぞれの持ち味を生かした、

今年度の実践の成果、

はたまたお悩み、

今考えていることを

提案し、話題にしたいと思います。

あ、わたしも、もちろん提案します!

 

その後、参加者全員で、

「マグネットテーブル」

という手法で、対話の場をつくります。

 

子連れOKです!

初参加の方、大歓迎です!

ゆる〜い学びの場です。ネクタイなどは浮きますよ!

ワイワイお菓子食べながら、やりましょう!

その名も、「あるある祭り」。

 

ぜひ、お待ちしています。

 

www.kokuchpro.com

http://www.kokuchpro.com/upload/event/145632/9a41b7148930a62cfc0d9a15095de4ea_original.png

「国語・算数の教科書授業」〜2年間の学びの積み重ねとスモールステップでの段階的変容(低学年)〜⑤

教科書を使った学び方も、スモールステップで進化してきました。

この辺はやっぱり、1年生から2年生って、大きな変化でした。

学び方を身につけていくと、できること・やれることがどんどん増えていきました。

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1 1年間のプログラムデザイン

2 リフレクション

3 実践の実際 

 ①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)

 ④国語・算数の教科書授業(⇦イマココ)

 ⑤生活科でのスキル習得〜探求学習 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ 

 ⑦日常的生活 ⑧自立学習 ⑨作家の時間

4 まとめ!(成果と課題)

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④国語・算数の教科書授業

「学び方を学ぶ」で一貫してスモールステップでやってきました。

 

☆1年1学期

学び方を仕込む時期

と一貫して教えて練習、を根気よく繰り返してきました。

それはもう、どのクラスでも、1年生なら必ずやっているだろうことを、

丁寧に丁寧に、根気よく仕込むぞ!

という気持ちでがんばりました。

具体的には、

鉛筆の持ち方・座り方(姿勢)・ノートの取り方・発言の仕方・言葉遣い・拍手や挙手の仕方・相槌やうなずき・音読の仕方・ペアトーク・話の聞き方・・・・などなど。

数え上げればきりがありませんよね。

これは、もっともっと丁寧にやられている先生がいっぱいいると思うので、

もっともっと学んで、進化させていきたい部分です。

 

☆1年2学期から

・『学び合い』(部分的)&ワークショップ型

・作家の時間(書く)

を始めました。

 

2学期から、アイランド型の机配置に変えましたので、

授業は基本的に個別・『学び合い』(協働)・ワークショップ型に変えました。

一斉指導するときは、ミニ・レッスン広場(黒板前のスペース)に集まって、短めに行いました。

活動中心に切り替わりましたので、板書は基本的にめあて(活動のゴール)と活動の手順、そして学習の重要なポイント、が主になりました。

(子どもたちが書いて使うことはたくさんあります)

 

1年生の11月に校内研究の研究授業を算数で行いましたが、こちらも

「ミニ・レッスン」 →  「活動(個別・学び合い)」 →  「全体シェア&まとめ」

の、ワークショップ型で行いました。

 

作家の時間も少しずつスタートしました。取れて週1でしたが、

作家のサイクルを少しずつ教え、書く学習は作家の時間をベースにし始めました。

 

☆2年2学期から

・ワークショップ型&自立学習 並行型

を始めました。

2年生の2学期より自立学習を始めたので、

 それに伴い、徐々に個別化を進めていきました。

 

ワークショップ型での活動中心の学びでは、個人差が大きく出てきます。

2年生1学期までは、そこを『学び合い』で進めてきたのですが、

自立学習が軌道に乗ってくると、

決まった課題が終わった子は、自立学習を行いながら、近くの席で課題につまづいている子がいたら、教えたり、手助けをするというふうに変えていきました。

 

低学年の子たちにとっては、

○自分の本時の課題

○友達へのヘルプ

○自分の自立学習

の3つを並行して進めるというこのやり方は、情報量が多く、

難しいかな?ともだいぶ考えて時期もずいぶんと吟味しました。

が、『学び合い』が当たり前になっているこの子たちにとっては、

大した変化ではなく、

むしろ、どの子にとっても、都合の良いやり方のようでした。

 

課題を早く終えられる子たちにとっては、そう難しいことではなく、

時間のかかる子たちにとっては、プレッシャーがなく、

その他中間層の子たちにとっては、空白の時間ができない。

 

これまで、段階的に学んできた子たちにとっては、

むしろ、自然な学び方なのでした。

 

☆2年3学期

・質問作りスタート

・問題作りスタート

 スタート、と言っても、時間が少ししかないので、

それぞれ少ししかできませんでしたが、

子どもたちの様子から、質問作りや問題作りにチャレンジできそうと考え、

やってみました。

新しい学び方を受け入れるのは、もうこの子たちにとってはなんてことない感じで、

すんなりやり方を理解し、楽しんで取り組んでいました。

 

質問作りは、以下を参考にしています。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/812%2B0E9qqiL.jpg

 

ペアで・グループで・全体で・・・

かかわり合いながら学ぶことにはもうすっかり慣れているんだなあ〜と、

様子を見ていて実感しました。

 

個別の学び、協働の学び、それぞれを段階的に経験し、

身につけてきたと思います。

 

3年生でクラス替えしても、この身につけた力を生かして、

学び進めていって欲しいと思います。

 

ギンガメアジの群れ!個と、協働をなんか感じます・・・。

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