「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

「大造じいさんとガン」 サークル対話スタート〜!

 
かねてより、道徳や、国語の「話す聞く」の単元やでスタートしていた対話指導。
ちょぴっとずつ、積み重ねてきて、少しずつ、力がついてきたかな!?
 
5年生の国語の、「大造じいさんとガン」、こちらも往年の名作! で、サークル対話を始めました〜。
 
まずは、子どもたちの実態や、これまで自分が学んできたことをもとにして、「対話の進め方」と「対話力をつける!」のルーブリックを作成し、子どもたちみんなで共通理解しました。
 
少し前から、これをもとに、さらに対話学習の指導事項をバージョンアップさせながら、週1くらいで対話学習を行ってきました。本当はもうちょっとやりたかったけど、なかなか多忙で、スケジュールに入れられず・・・なんとかかんとかここまでやってきた感じ。
 
先日の学年会で、校内研の事前授業についてや、校内研の方針を話し合う際に、私が作成した「対話の進め方」と「対話力をつける!」のルーブリック(表裏一体にしている)を紹介したところ、ありがたいことに学年の先生たちにとっても興味を持ってもらいました!嬉しかった〜。そして、事前授業で各先生方に活用してもらい、今日に至っています。
 
そうそう。クラスで、「大造じいさんとガン」で近々研究授業をするのです・・・!
とうとう、来週の火曜が、うちのクラスの研究授業。今日、その前段階として、サークル対話をスタートさせました。
 
子どもたちが作った対話の問いの1つ目は、「大造じいさんや狩人さんたちは、どんな気持ちで狩りをしているんだろう?」。
3〜4人の子が、同じような問いをノートに書いていました。
これは、大造じいさんの人柄に触れることのできる問いになるかなと思い、1つ目の対話のテーマに設定したのです。
 
 
授業ではまず、ルーブリックで目指す対話について復習。
次に、以前みんなで話し合った、「話す人が話しやすい聞き方」を簡単に復習。
そして、対話をスタートしました。
 
「対話の進め方」に沿って、私がファシリテーターとなり、サークル対話。
昨年度のごんぎつね同様、机なしの、椅子だけでサークルになった形。この形は、子どもたちからリクエストが上がったものです。この形の方が、みんなが近くて、話しやすいって!
 
対話は、これまでの練習の甲斐あり、なんとか軌道に乗りました!
クラスの実態として、あんまりワイワイしない大人しいところがあり、その辺は、緊張感みたいに現れた時もあったけど、次第に場もほぐれ、対話に引き込まれている姿が見られるように。
私はごんぎつねの時同様、必要以上は口を挟まず、論点整理のためのファシグラに徹しました。
こちらも子どもたちの希望があり、みんなの意見をちゃんと書くようにしました。
 
一番盛り上がったのは、
「大造じいさんは、何度もチャレンジしてきて、その度に技術を磨いてきた。だからこそ、自信をもって狩りをしているんだ。」という意見。場がどよめいた!
その他にも優れた意見が出て、広がりを見せました。
 
うーん、これだよ、これ。対話の面白さ。子どもたちの力はすごい。まさに多様で、だからこそ学び深めることができるんだ。
 
次から次へと子どもたちの話が途絶えず、あっという間に45分間。
 
振り返りでは、
「対話が一段、レベルアップした。面白かった」
「対話がこんなに面白いんだと思った」
「みんなの意見が良かった。自分も次は自主的に立って発言したい」
のような声が多数!
おお、そんな風に面白さを感じてくれたんだ!とめっちゃ嬉しかったです。
また、対話の中で出てこなかった新しい考えも続出していました。
これは、昨年度なかったこと。興味深い!
いいスタートが切れたな〜と思いました。
直後の学年会(授業は6校時)で、板書を見ながら、今日の子どもたちの様子について話しました。
そしたら、先生たちが、
「明日、授業見にきてもいいですか?どういう風にしたら、こんなに意見が広げられるのか、見たい」
と言ってくれました。嬉しかった〜!
 
公平に意見を言える場を設定し、保証することの大切さ、を今日は一番感じました。
控えめで、他人任せな、空気を読んでるつもりで読めていない子どもたち。
自信がないんだ。だから、自分から意見を言える子は少ない。
だからこその、公平に、意見を必ず言える場の設定が、意味をなす。
多様さを生かす。多様さで学ぶ。多様の面白さ。
ここに強烈にビビッときてます!
 
次は、大定番の、「大造じいさんはなぜ、残雪を打たなかったの?」です。
楽しみです〜!