サークル対話で「道徳」〜対話のスキル進化中!〜
国語「ごんぎつね」でサークル対話を経験した子どもたちですが、
道徳でも、サークル対話を行っています。
つい最近の、今週の道徳でも、オールサークル対話で行いました。
教材は、Eテレの番組動画で、「u&i」の「ちゃんとやって!」です。
これ、多様性・共生がテーマの番組で、良い作品ばかりなんです。
クラスの実態にとても合っていると感じ、使ってみました。
「だれもが仲良く、居心地のよいクラスにするために大切なことは?」
という問いです。
やり方としては、ごんぎつねの時のように椅子でサークルになって座り、いつもの授業のように、番号順に考えや感じたことを話していく、という単純な進め方で行いました。
途中、「話したい人どうぞ」と順番でない子にも話させました。(話したそうな子がいる時。)
「動画視聴前」、「動画の途中で2度止めて」、「最後まで視聴して」、と計4〜5回、
ペアトークを入れた後に、順番で話すようにしました。
ラストの伝え合いの後、
「自分で考えたり、友達の意見を聞いたりして今日学んだこと、そして、これから自分にできること、を話そう」
と再度ペアトークで振り返りを行い、
各次席に戻って道徳ノートに書きました。
授業を行ったのは、一昨日。
そして、授業の最後の5分で書かせた子どもたちの道徳ノート(振り返り)を読んだのは、昨日なんですが。
ちびまる子ちゃんのスタンプ片手に、振り返りを読んだら、
ほとんど全員が、
「多様性を受容し、みんなが楽しく生活していくことができるよう、これから自分が意識していきたい」
というような、
この授業の本質を捉えた振り返りを書くことができていて、
仰天しました!
もちろん、表現ややろうとしていることは人それぞれ違います。
しかし、どの子も、その子なりに考え、大切なことを学び取り、自分にあった方法でこれからやっていきたい、というようなことが書かれていました。
「ええ!?そうなの、こんな風に学んでいたの?!」
とびっくりしてしまいました。
授業の中の発言では、そうではなかったから。とても意外でした。
もちろん、発言でも、そのように多様性を捉えたことを言う子は複数人いました。
しかし、そこまで捉えきれていないと思われる発言も多くあったので・・・・。
だから、
授業が終了した段階では、主題をしっかり学びとれた子は半分いないくらいかな・・・?
と予想していたのでした。
それが、9割くらいの子が、主題を捉えた内容で書いていました。
これは、それまでにないことでした。
では、どうしてそれが生まれたか!?
考えてみました。
理由は、おそらく、2つ。
まずは教材が良かったということ。わかりやすく、子どもたちの実態にあっていたし、面白かった!!
これはぜひ今後も使用していきたいと思いました。
もう一つは、視聴時間以外はほぼ、子どもたちの対話で進めたことで、
全員が少なくとも一回、考えを話したこと。
さらに友達の意見を聞いたことで自分の考えを深めた子たちが自由に話をしていったこと。
その対話の場から、学ぶということができていたということじゃないか、と。
自分がそこで意見を表明すると、参加度合いが一気に上がりますよね。
真剣に聞こう、という気持ちになります。自分もそう。
周りの人たちが、親身になって聞いてくれる雰囲気があったりすると、
なおさらそう!
全員発言に全くこだわっていなかったのですが、
それによる効果、なのかもしれないな〜、と、
リフレクションを書いてて思いました。
面白い!!!
ちょっと、この辺り、今後も追究していきたいです。