「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

ごんロス状態!〜「ごんぎつね」サークル対話その後〜

前回書いた、サークル対話のその後について、書きます!

「ごんぎつね」で挑戦した、サークル対話。

全6回、子どもたちによる問いについて、対話を重ねてきました。

単元を通して、サークル対話をすることで、一歩一歩、積み重ね、

対話のスキルを身につけることができたと思います。

 

ごんぎつねラストの問いは、

「ごんの人生は幸せだったのだろうか?」

でした。

ごんぎつねって、往年の名作で皆さんうっすらとくらいは、覚えていらっしゃるんじゃないかと思います。

兵十がごんを、何か盗みに来たと勘違いして、銃で撃ってしまうという、衝撃のラスト。

「幸せだったか?」

という問いは、意見が分かれるだろうなぁと予想していました。


ミニレッスンは、そんな本時に残しておいたもの。

題して、

☆「ちがい」が そうぞう力(新しい考え を生み出す力)を のばす! 

 

2項対立って、「相手を負かしてやろう!」みたいになっちゃいがちな面も。

でも、あらかじめ、

「ちがい」の価値

を伝えることで、対話中にその「ちがい」に興味をもち、

「ちがい」をよく知るための対話が生まれると考えました。

これが、バッチリ功を奏しました!


子どもたちは、今回の

 対立の生まれる問い、「ちがい」を知ることのできる問い

について対話することを、とても楽しんだようでした!


対話中は、誰もが生き生きと参加し、自分とは違う他の意見を聞きたい、という雰囲気が生まれていました。
なんというのかな、全体の雰囲気が、良い!


対話を、自分たちに任されていることを誇らしく感じながら、
真剣に、かつ楽しんで対話していることがよくわかりました。


帰りのジャーナルでは、ごんぎつねについて書く子が多かったです。

「もうごんぎつねの学習が終わってしまうなんて寂しい」
「ごんぎつねのサークル対話が楽しかった」
「ごんぎつねの問いが、最後まで行ったことが嬉しい」
「ごん日記のタイトルをつけるのが楽しみ」
「ごん、兵中、ありがとう〜!」

「ああ、あの頃(サークル対話の初めの頃)に戻りたい・・・」

など・・・

 

まるで、ごんロス状態!(笑)

確かに、本当に楽しそうでしたが・・・ここまでとは!


対話のスキルを徐々に教え、練習していくことの効果を実感しました。
今回のごんぎつねのサークル対話では、「子どもたちに任せる」ことにこだわり、
そのための手立てを毎時間リフレクションしながら打って来ました。
本時は、ミニレッスンを受け、新たに「ちがいを知るための質問」というのを取り入れました。
これにより、子どもたちの対話は一歩進んだと思います。

サークル対話の場で、様々な質問をされることにより、自分の考えが揺さぶられ、もう一歩深く考える機会を得られたのだと思います。


今日のサークル対話を見ていて、

「やっぱり私は、こういうのが好きなんだなあ〜」

と感じました。


でこぼこの、個性豊かな子どもたちが、一人ひとりその子なりに真剣に語り、そしてそれをみんなが「受容」し、階段を上り下りしながらも、みんなでその学びを楽しみ、問題解決しようとする姿。
なんだか、まるで僕らの七日間戦争の作戦会議を見ているかのよう!
そういうことが、授業でできるといいな〜と漠然と思っていました。
今回は、もちろん、子どもたちの完全自由な内容ではありませんし、
遊び時間とは違います。

でも、そういう要素を、授業の中に取り入れたかったんですよね。


その中に、やっぱり、教師はいないほうがいい。(できるだけ)
学習のめあてを達成できるよう、できる限り手立ては打ちますが、
教師が対話に立ち入ると、一気に答え当てクイズになってしまい、子どもたちはもっていた考えを引っ込めてしまいます。
今回、計6回のサークル対話を経て、このことを実感しました。

 
今後は、このサークル対話を、クラスでの日常の問題解決、
道徳、総合などでも活用しながら、さらに高めていきたいと思っています。

 

ワクワクするぞ〜!