「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

サークル対話で「ごんぎつね」〜対話のスキルを伝授中!〜

今回は、3つ目の、対話を重視した道徳・国語(読み)授業について、書きます。

 

 夏休み中に読んだ本で、(正しくは、出版前の原稿の段階)

対話からの学びの重要性を再発見しました。

子どもたちが、自分たちで対話ができるようになれば、

多くの学びをサポートし、成長を加速することができるのでは!?

そして何より、自分たちで学ぶ力を高めることができる。

そう考え、さっそく、2学期より、対話の具体的な指導をスタート。

 

道徳、国語の読みで、少しずつ取り入れ、段階的に伝えて行く予定です。

 

もちろん、これまでも、対話をしてこなかったわけではありません。

こちらがファシリテートしながら、対話を促してきました。

今回は何が違うかというと、教師不在で対話ができるようになるよう、

スキルを伝授していく、ということです。

 

まずは、対話と傾聴について伝えました。

本から学び取ったことで、子どもたちにぜひ伝えたいことを、

わたしのこれまでの経験と学びの要素からアレンジして資料として作成。

 

本当は、ここに載せたかったのですが、

大元の本がまだ出版されていないので、控えさせていただきます。

 

多くの子が、真剣にメモを取りながら聞いていました。

みんな、賢くなりたい!と思っているんだなぁ・・・としみじみ。

 

そして昨日、国語の往年の名作「ごんぎつね」で、サークル対話を行いました。

対話のテーマは、みんなで話し合いたいことを出し合い、決めました。

昨日は一つ目のテーマ、「ごんはなぜいたずらばかりしていたのだろうか?」について。
座席は椅子を使ったサークル。文字通り、「読み」のサークル対話です。サークルタイムは毎朝やっているので、子どもたちは慣れています。
先に、「対話」と「傾聴」について復習し、対話をスタートさせました。


板書は模造紙を2枚貼り合わせ、真ん中にごんの絵をクレヨンで描いた用紙を黒板にはり、「ごんマップ」を作成することにしました。

 

対話が行き詰ったり、立ち行かなくなったら、もちろん間に入るつもりでしたが、基本は私はサークルには入らず、ファシグラに徹しました。

 

授業を、学年の先生が二人も、長いこと見て行ってくれました。すごく嬉しかった!

 

約30分間、私は全く立ち入る必要なく、子どもたちのサークル対話は続き、時間切れに。対話に、司会進行など、いりませんね。

1学期からの様々な学びの積み重ねが、生きてるな〜、

「この子たち、すごいな〜!」と思いました!


対話中、ある子が、
「「おれと同じ、ひとりぼっちの兵十か。」と言った後から、ごんはいたずらをやめたでしょう?」
という発言をした時、ビビッときました!
わたしは内心、
「え、そこまでこの学習問題で読んじゃうの?!すごいな!!」と、仰天!
思わず、対話に立ち入り、聞き返してしまいました。


ここは、ごんの人柄や境遇、背景について思考することが目的だったのですが、
彼女の思考はそこを軽々と飛び越え、先に行っていました。
ここに乗っかって発言する子はいなかったですが、
この先の学習のものすごい布石になると感じました。


みんなの問いで学習計画を立てた際、場面ごとに順に整理してテーマを配列しましたが、本時では、1場面と限定はせずに、子どもたちに考えさせました。

直感でしたが・・・、それが功を奏したな〜と思いました。


やはり、子どもの思考に制限を加えてはいけないと思い知りました!
いや〜、面白かったです。。

このやり方を継続し、今後さらに対話のスキルを徐々にレベルアップして教えていく予定です。
ラストの「ごんの人生は幸せだったのだろうか?」の対話をするのがとても楽しみになりました!