「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

『遊びが学びに欠かせないわけ』第9章「なぜ異年齢の混合が子供の自己教育力を飛躍的に伸ばすのか』

この本について感じたことは、いつもはFacebookに書いていたけれど、なんだか長くなっちゃったので、こちらに書きました。
 
まだ年少者の側からの方しか読んでいないが、共感しないわけにはいかない事例がたくさん!!
「今日誰かの助けがあってできたことは、明日一人でできるようになる」を遊びで練習し続ける
「年長者のすることを観察し続けることで学ぶ」
「ケア(気遣い)と精神的なサポートを受ける」
確かに・・・!と思わず唸ってしまうことがたくさん。
娘の保育園は、異年齢集団での活動をとても推奨している。
何よりも遊びを大切にするという保育方針に、異年齢交流は欠かせない要素として入っている。
娘は、お兄ちゃんお姉ちゃんが大好き。
おかげで、保育園以外の遊び場でも、大きいお兄ちゃんお姉ちゃんにくっついて遊んでいる。
見ていると、どちらかというと、娘の方が積極的に寄って行き、寄られた方の子ははじめよそよそしい。でも次第に、一緒になって遊び始める。
すごいなあ、保育園の影響・効果だよなあと、いつも思っていた。
1歳にならないうちから保育園に入れてしまったことは、少し負い目があった。
しかし、ず〜っと娘は、赤ちゃんから異年齢で遊び、のびのび育っている。
他者と関わることに全く物怖じしない。
まだ3歳だけど、わがままをしていたら、仲良く遊べないことも、すでに体験的に知っているように見える。
いやあ、すごい。
 
クラスや学校のことを考える。
異年齢の交流は、隔月〜月一の縦割り遊び活動の時。
そして、1年生と6年生のペアクラスでの活動。
どちらもすごくいいなあと思ってきた。
しかし、人数が多い。という印象。そして、やはり隔てられている、という印象だ。
縦割り活動は、もう、全体の人数が多いからしょうがないのかもしれないが、縦割り班は
40人弱いる。それが、一斉に同じことをしてみんなで遊ぶ。楽しそうなんだけど、
多いなあ・・・といつも思っていた。
もちろん、この本の中で、人数について言及しているところはないのだけれど、
効果を感じられる場面というのは、多くても10人程度の集団だったように思う。
インドのPCの使い方を自己教育していく少年たちは、結果的に200人ぐらいの子たちに波及して行ったが、あれは、一斉に、ではなく、まさしく波及、なので、実際は、1対1〜もう少し多いレベルなのではないだろうか。
 
私は今の学校に来て3年間、ずっと低学年を担任していた。(今は抜け出して4年。)
ペアクラスでの活動、数年前までは、1年生と6年生が同フロアに教室があり、すごくいいなあ〜!と思っていた。そして、ペアの子が決まっており、1対1の関わりが生まれていた。
(それも今年度は違うフロアになってしまった)
 
入学当初から1〜2ヶ月ほどは、頻繁に交流があり、休み時間なども一緒に遊ぶ様子が見られた。しかし、1年生が学校に慣れてくると、サーっと波が引くように、交流しなくなって行った。ああ、もったいないなあ、と感じたことを覚えている。
6年生は、1年生を「お世話している」という感じが主で、「お世話」する必要がなくなったら、自分たちでつるんで遊びたくなる、のかもしれない。
 
なので、異学年交流は、現状では、仕組まないとほとんど皆無、難しいものになってしまっている。
オランダのイエナプラン教育では、異学年クラスが普通であり、すごいよなあと思う。
その教育効果をしっかり認め、制度として組み込んでいる。
サドベリースクールでは、異年齢で一緒に過ごすのが当たり前で、自然と一緒になって遊ぶ。
それが自然な姿なんだろうなあ。
 
さて、そんな現状で、一体何ができるんだろう。
同じ年齢の子たち30〜40人弱が一斉に集まり、当たり前のように過ごす環境。
一斉で教師主導で同じ内容を教え込む、その目的のために組まれたグループ。としか思えない。
 
教室内で自己教育力を高めていく環境設定について、やはり追究していきたい。