学び多き日々! ライティング・ワークショップをやって感じたこと①
初めて、ライティングワークショップに本格的に取り組んでみました。
2年生国語の、「お話のさくしゃになろう」という単元で、
大義名分をもって、2週間、毎日ライティングをやることができました。
もちろん、今後も継続していきますが。(週2〜3は入れていけそうな感じがします。)
日々、リフレクションをしながら、様々なことを考えたので、書いてみたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1 言語事項の獲得に最適!!
あんなに困難を極めていたのに、一気に習得が進みました。
2 子どもたちの鉛筆が止まらない。
書き方を知り、書きたいことがはっきりすると、フロー状態に入りました。
3 ミニ・レッスンは、その時の子どもたちの状態から、最適なものを、最適なタイミングで。一気に変貌しました。
4 とはいえ、先生ががんばりすぎない。それこそが、持続可能性のカギ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上、どれも、リーディング・ワークショップに載っているようなことばかりですが、わたしがそれを実感をもって学んだエピソードなどを書いていきたいと思います。
1 言語事項の獲得に最適!!
あんなに困難を極めていたのに、一気に習得が進みました。
1年生の時より、あれよあれよと言う間にたくさんの言語事項を学んできました。その定着がなかなかどうして、本当に難しくて、わたし自身、ずっと頭を悩ませてきました。
今回、「お話のさくしゃになろう」では、育てたい「書く力」の中に、「校正の力」も大きなめあてとして、ありました。
『リーディング・ワークショップ』や『作家の時間』では、もちろん、「校正」は大きな柱として取り上げられていますが、実践家の話を聞くと、出版にあたり、文字の間違いなどはそれほど気にしないで、それよりも「どんどん書くこと」を優先する、ということを保護者にもあらかじめ理解を求めるということでした。
確かに、自分がどんどん書いているのに、横からバンバン直されるというのは、意欲を削がれてしまいかねません。
しかし、現在のクラスの実態からして、低学年ということもあり、自分や友達との交流で校正し合うこともしていますが、まだそのスキルの程度は低く、そのままにすると、文章解読不能レベルがわんさかいました。
これでは、まずい。
よって、今回、意を決して、しっかり指導することにしました。
とはいえ、何度提出しても直される、では、やさぐれてしまいます。
なので、下書きが大方出来上がったタイミングで、バッチリ赤で書き込んで直す、ということを1人につき1回だけやりました。
様々な子がいます。
・会話文の書き方をなんどやっても正しく書けない子
・会話文だけで進み、誰が何言ってるんだか判別不能な子
・一文が異様に長い子
・一文ごとに、改行する子
・漢字・カタカナで書くところを全て平仮名で書く子
・主語を2つも3つも繰り返す子
・誤字脱字しまくりで何が何だかわからない子
・解読不能な子
・・・・・などなど他にも、赤で直すだけでなく、
以下のような場合には、質問も書き込みました。
・意味が通じない文章に
・説明不足
・あらすじ説明的すぎる
・省略しすぎ
そして、書き込みを見ながら再度下書きを書かせ、
その後、子どもたち同士で読みあった時に校正するようにしました。
「もう、子ども同士で校正するところがないのでは?」
なんて心配はご無用!
直された元原稿を見て、全て正しく書き直すことができる子は一握り。
むしろ、間違っているのを見つけられない!?というのが悩みどころ。
この辺は、読むこと、直すことの経験を積みながらレベルアップしていくべきなのでしょう。
そして。
出来上がりつつある作品を見ていると、これまでいくら教えてもなしのつぶてのようだった言語事項の出来が・・・
グンと良くなったのです。
「ようやく・・・!」という思いもありますが、
このライティングの活動を通して、「いきなり」多くの子ができるようになったのではないかと思います。
特に会話文の書き方は、これまで苦しみましたが、
多くの子が正しく書けるようになりました。バンザイ!!
では、どうして? と考えると。
「自分の書きたいものを 書く時に、必要なことは、しっかり学ぶことができる」
ということだと思いました。
これは、ライティング・ワークショップに、表現は違えど、このようなことが書いてあったと思います。
そうなんだろうな〜、とは思っていましたが、
今回、このことを、とてもよく実感しました。
今回、下書きを書き終えて、自分で見直しし、赤えんぴつで書き込みをした後に、
友達と交換して読み合い、校正とファンレターを書く活動を入れました。
その際、ちゃんと友達に伝わる文章を書きたい、
友達に読んで、楽しんでもらいたい。
そのためには、間違いのない、読みやすい文章を書きたい。
その思いが、一気に子どもたちの言語事項の学びを促進させたのだと思いました。
まっくろくろすけの前に、一個ずつどんぐりあげてました。