ママ先生、いよいよ with コロナの授業スタート! vol.3
待ち遠しかった週末・・・!
今週は、全員登校&給食がスタートしました。全員登校は、まあ・・・その方がこれまでも長かったので、労力的にはそんなに・・・ですが、
やはり個別支援が落ち着いてできる環境ではなくなってしまいました。
これはだいぶ残念な、事実かもしれないです。
給食は、コロナ対策で大きく様子が変わり、こちらの負担増&精神的消耗増。
全国の先生方が、ここは避けられないところですよね。なんとかうまいことコツをつかみ、
慣れたいと思っています。
さて、今回は、
第1位の、 「ICT環境が、ガラリと変化」について書きます。
自分なりに色々考え、withコロナの授業では、以前も書いた通り、「個々が、一人で学ぶ力をつける・伸ばす」に重点を置きたいと考えました。
そのために、
①明確で、わかりやすく、端的な短いレクチャー(ミニレッスン)
②個人で学ぶ時間の安定的な確保
③個別カンファランスの充実
が重要だと考えました。まあ・・・こう書いてみると、ワークショップ授業そのものですが。
プラス、
個人で学び進める際に、「学びの目的・価値・ゴール・楽しさ」を感じてもらうために、
「ものづくり」を入れたいと考えています。こちらは、まだまだ構想中で、実行に移せていないので、おいおい、実践しながらまた報告していきます。
①〜③を実行していくために考えたのが、ICTの効果的な活用です。
昨年度も、突然、プログラミングを研究しなくてはならない立場になり、ICTは意識していたつもりでした。
が・・・!しかし!今考えると、ほとんど、活用できていたとは言えない!と思います。
例えば、実物投影機というものが随分前から現場には普通に普及していますが、
正直、あまり使ったことがありませんでした!
その都度接続したり、向きや場所を考えたり・・・というのがなんとも苦手で!!
お恥ずかしながら、「自分の能力的に、めんどくさがり&機械オンチすぎて普段使いできない!」という状況でした・・・。
天吊プロジェクターは、常時接続なので、電源を入れればすぐ使えて、
オンチな私にも、すご〜く便利で、デジタル教科書&nhkforschool視聴など、そこそこ活用はしていたと思います。
が。しかし。
今年度は、それとは比べ物にならないくらい、活用していると思います。もう、なくてはならないくらい。板書の数も減りました。黒板からスクリーンを外すこともなくなりました。(昨年度までは、板書できるスペースが少なくなって、邪魔だ・・・くらいに思っていた・・・)
変われば変われるものですね!
なぜ突然、そんな風に変えたかというと、withコロナの感染予防対策の行動制約と、休校後の学習格差の問題が大きくあります。あとは、学校の特色と、低学年だということかな・・・。
私がこれまで中心にしてきたのは、子どもたち同士の関わり、つながりのデザイン、学び合いです。しかし、今回、子どもたち同士の学び合いや、集合してのミニレッスン、集合してのグループ支援、などがことごとく制限され、しばらくは控えた方がよい感じになってしまいました。
そのため、誰もが着席したまま、どの子にもよりわかりやすい、具体的なレクチャー&手順の指示、資料提示をするために、画像や動画、拡大提示の使用が不可欠、と考えました。
そのために、教室環境や教材研究で準備したことは、
まず、「様々な機器の常時接続」です!!
私は、配線は大の苦手、その場でささっとやる、ということができずにテンパってしまいます・・・。いつも近くの教室のICT得意そうな若手の先生を呼びに行って、やってもらっていました・・・。前日に、接続確認して、練習しているにも関わらず、こうなります!!
(とても迷惑をかけていた・・・すみませんでした)
というわけで、それを避けるためには、もう、常時接続しかない!ということで、
休校中にコツコツ用意しました。
前任校では、教室用PCが学年に1〜2台と少なく、常時使用が難しかったのですが、
なんと、異動した現任校では、全教室にPCがありました!これだけでも拍手もの。
なので、PC置き場を固定し、そこに配線を集合させ、様々な機器を接続。
校内放送用の機器、そして、苦手だった拡大投影機の代わりの、ウェブカメラ!
これがまた便利で、常時、スタンドクリップで机に固定しておき、使う際にPCにUSBでチャッと繋ぐだけ。PCからプロジェクターに常時接続しているので、こちらもすぐに使えます。ウェブカメラはとても小さく、机上に全く場所を取らずに超便利。
PCは壁に向けて設置しているので、授業の際に子どもたちの方を向いて話せるよう、自前でワイヤレスマウスを購入。これで、自分は座ってスクリーンと子どもたちを交互に見ながら、操作&話ができます。机上も物がなくて、すごくいい!
話す時は、マスクはしているといえ、子どもたちに正面で向かって、大きい声で話すのは憚られるため、なるべく離れて話すため、基本、座って教師用机のところで話すことにしました。
子どもたちにはスクリーンを見てもらい、自分はサイドで座って話す。プレゼン方式です。
なんと、私の教室にだけ、天吊プロジェクタがなく、急遽、普通の卓上型プロジェクタを設置し、配線も邪魔にならないように苦労してまとめ、養生テープで固定。苦労した分、使いこなしてやる!という気持ちも生まれました(笑)
卓上型のため、場所が移動でき、通常の天吊型よりも、大きく映し出すことができました。これはなかなかいい部分。
さて、肝心の活用ですが、
まず、毎日活用しているスタンダードは、以前なら画用紙などの紙に書いて黒板に貼っていた、手順などの指示・メモ。
毎朝、スクリーンに、おはようのメッセージと、朝の手順を示したPPを大きく写しておきます。カラフルで、文字も大きく、すごくいい。見やすい!
帰りの会でも、「おどうぐばこ の整理の仕方」をバーンと映し、毎日それを見ながら整頓タイム。
授業中の手順指示も、板書ではなく、直接PP(パワーポイント)のスライドに打ち込み、スクリーンに投影。手も汚れなくて、簡単です。保存もできて、いつでも少し手直しして使用可能。便利です。
そして、毎朝のスタートは、読み聞かせ。
読み聞かせといえば、本を見せながら、子どもたちになるべく見やすように近くに集まってもらい、やるのが定番ですが、集まっちゃいけないため、
絵本を机上に置き、ウェブカメラでスクリーンにバーンと大きく写します。
これなら、教室の後ろまで机を下げている子にもよく見えます。(机の間隔を思いっきり離しているため。)
そして私は座って優雅に読み聞かせ。楽です。
nhkfor schoolも毎日2〜3本、見せています。
nhkforschoolって、ほんとすごくよくできていますよね。
国語算数、生活、体育、図工・・・・
とてもよくまとまっていて、かつ、面白くって・・・
活用しない手は、ないですね。
今、2年生によく見せているのは、「さんすう犬ワン」シリーズ、「おはなしのくに」シリーズ、「ことばドリル」シリーズ・・・これは、低学年の作家の時間のミニレッスンに最適です!そして、「おばけの学校たんけんだん」シリーズです。
予習・復習、あと、給食時におしゃべりしないで食べるために・・・などなど、使える場面た〜くさんです。朝の、低学年によくある、登校・朝の支度の個人差にもこれを見せておいて対応できます。ちょこっと宿題・提出物チェックするのにも。それから、疲れた時にも(笑)
そして、授業です。
今、多用しているのは、算数のデジタル教科書をスクショして素材として使って、自分で作成したPP(パワーポイント)です。
自分はこう教えたい、と思う流れでPPを構成し、ポイントなども付け加えます。
これまでなら板書していたものや、ホワイトボードマーカーで書き加えていたことも、
PPで入れちゃいます。
少し手間はかかりますが、一番のねらいは、
「いつでもこれを使って、サーっと復習ができる」ということ。
テスト前に、スライドショーを再生すれば、あっという間に授業の総ざらいができます。
理想は、近い将来に(?)GIGAスクール構想で一人一台端末を使えるようになった時に、
「子どもたちがオンデマンドで、自分一人で学び直しがいつでも好きな時にできる」ということ。
そこを想定しての、チャレンジです。
とにかく、これを作成しておくと、授業が楽です。
そして、余裕をもって、子どもたちに応対できます。予想外のことが起きても、すぐにその場で修正可能。付け加えて、よりよいPP資料に変えられます。
そして、ず〜っと、自分の資産として、残るというのも、すごくいいところ。
あまりPPを使ったことのなかった私も、この休校期間があったからこそ、練習して、使えるようになってきました。
それと同じ要領で、他教科も、自分の授業のPPを作成しては、毎日使用し、修正していってます。
例えば、生活科の「野菜づくり」。
伊垣直人さんのTQ(探究)プロジェクトに休校中参加し、全国の先生方と一緒に学び合うことができました。そこでヒントを得て作成した「MI(マルチプルインテリジェンス)を活用した探究学習の資料」を、「野菜づくり」バージョンに作り変え、PPを作成。
子どもたちに提示し、探究をスタートさせています。
例えば、作家の時間。
国語で、「書く」学習が教科書の単元にあるので、ここで、作家の時間をスタートさせました。
作家の時間の話をするときも、これまでは、手書きの資料を使っていましたが、こちらもPPで作成。ワクワク、楽しみながら作家の時間をスタートしました。
今後、ミニレッスンを、PPで積み重ねていきます。これも、今後の自分にとって、すごくいい教材、財産になります。
例えば、昨日、帰りの支度をしていたとき。
慣れてきた子どもたちは、帰りの支度中に、わいわい騒いだり、遊び始めたりします。
よくあることです。
そんなとき、これまでだったら、声をかけていたのが、
その場でスクリーンに映しながら、PPスライドを作成。
「したくができたら、しずかに すわろう。
だれが はやいかな?」
と大きな文字で表示。
それだけで、何も言わずとも、ささっとできちゃう。
何にでも使えるなあ〜!とワクワク。
ほんと、板書が減りました。
気分は、ICTティーチャー(笑)
簡単なので、とてもオススメです。
さあ、来週もがんばろう!!
まずは休息じゃ・・・・