「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

ママ先生、いよいよ with コロナの授業スタート! vol.2

今回は第2位の、 

「より、「個(ひとり)のチカラ」にクローズアップ」

について書きます。

 

 昨日、分散登校5日目が終了しました。

分散登校は残すところあと、月曜の1日だけ。

分散登校の期間中、ず〜っと感じていたのは、何と言っても、少人数クラスの良さ。

新年度が始まり、やっと1週間、のいつもの場合はどうだったか・・・・

こんなに、一人ひとりを、「個」を見ることができていただろうか。

答えは、ノー。そして、昨年度のことを思い起こしても、年間通じて、一人ひとりの学習状況を毎時間、教室を何度もくるくるしたとしても、みんなの状況を把握することなんて、難しかったと思う。

数時間かけて、一人ひとりの個別カンファランスを行い、なんとか単元を通しての個別対応をしていたのだった。

それが。分散登校の今、毎時間、ゆっくり、一人ひとりの様子を見て、声をかけて・・・と言うことができる。

うう・・・・それもあと1日か〜。

特に、今年度のクラスは、2年生で26人と、もともと少ない!!

なので、分散登校時は、一度にいる人数は、なんと13人!

13人だと、こんなにも、丁寧に見ることができるのか。すご〜く、いい。良すぎる!!

 

再開初日、子どもたちの様子は、一言で言うと、硬かった。

2日目、「ふきのとう」の対話型読み聞かせ&その場でジェスチャー(演技)をしたところ、

雰囲気がとても和らぎ、硬さが取れてきた。

3日目以降は、リラックスして、落ち着いて学習するようになった。

4日目、5日目は、安心して学ぶ雰囲気が、教室に満ちていた。

 

その安心感の要因としては、やはり、この少人数での授業が、大きいとまずは感じる。

火曜からは、全員が登校してくる。どう変わるか・・・・。

全員と言っても、26人だから、36人クラスからすれば、10人少ないのだ!

とは言っても、倍の人数になる。どう変化するか、注意深く観察していきたい。

 

そして、「個のチカラ」にクローズアップ!と言うところで。

withコロナの授業では、少人数の授業とはいえ、様々なこれまで当たり前にやってきた活動が

制限される。

もっとも大きな変化は、子どもたち同士の関わりが制限されると言うこと。

これまでの私の授業では、基本的に子どもたちの関わりをデザインし、仕組んで、それこそを中心としてきたところがあった。

今回、そこをほとんどやらずに、(できずに、と言うこともあるけれど)

まずは、「一人で学ぶチカラをつける」ということを意識している。

まだまだ、始まったばかりだけれど。今年度は、年間を通じて、この、

「一人で学ぶチカラをつける」と言うことを大事にしていきたいと思っている。

 

それは、この休校期間でひしひしと感じた課題。

様々な記事で読んだ。

「宿題を、いやいややっている」

「宿題をやらせようとすることで、親子の関係が険悪になる」

「子どもが一人で学習できない。だから、オンラインで授業を双方向で行って欲しい」

等々の声。

みんながみんな、そうではないんだろうとは思う。

でも、同僚の先生たちも、お子さんたちと、似たような状況だと言う話をよく聞いた。

 

勉強は、イヤなもの。宿題は、やりたくない。めんどくさい。

先生がいないと、学習できない。友達と一緒じゃないと、やる気が出ない。

 

しょうがない部分もあると思う。そうだよね〜、とも思う。

でも。

それを差し引いても、「一人で学ぶチカラ」を、つけてやれていない、

と言うことは、あるんだと思った。そして、深刻なんじゃないかな、とも。

どの学校でも、校内研究で、「主体的・対話的・深い学び」に関係する研究を

ここ最近はず〜っと、していると思う。

しかし、「主体的に学ぶ」と言う超重要な部分を、子どもたちに結果的に、身に付けさせることができていなかった、と言う事実が、今回の休校期間中に、明らかになってしまった、と思った。

だから、やっぱり、課題の出し方も難しかった。

文科省からは、今年度の学習を家庭学習でも進めるように、と言われるし。でも、新しい学習を、自分一人で進めてみる、という経験を、子どもたちはしたことがない。突然家庭学習で、できるはずもない。子どもは、「どうしたらいいの?」となり、当然、保護者にも負担がかかる。

個人差が大きいのが当たり前なのに、一律の課題を出される。できる子には物足りなく、難しい子には苦痛を強いる。前者の家庭では、もっと課題を増やして欲しい、質を上げて欲しい(質が低い)となり、後者の家庭では、宿題の量が多い、難しい、やらせるのが大変だ、険悪になる、ずっとつきっきりにはなれない、となる。

学校でも、課題の出し方にはみんなとても悩んでいた。そして、すごく工夫して課題作成をしていた。とても時間をかけて!

 

個人差の大きい、どんな子たちにも、自分で学び進めるスキルを、差はあれど、身につけさせていく。その大切さを、ひしひしと実感した。

 

そのために。

まず、スタートの1週間は、「個人作業に集中して取り組む」時間を確保し、

個別カンファランスを丁寧に行えるように心がけた。

そのために、レクチャー(一斉指導)の部分を、「よりわかりやすく」、「より短時間で」行えるよう、休校期間中に試行錯誤し、準備をした!

そのおかげで、きちんとその準備をした授業は、とてもスムーズに、

より時間を短縮して、より理解を促す内容のレクチャーができた実感がある。

そこが、第1位の、「ICT環境」ととても関係があるのですが。

この辺は、次回の第1位「ICT環境がガラリと変化」で詳しく書くとして。

 

その結果、個人作業時間・個別学習時間の子どもたちの様子が、ちょっとびっくりするくらい、本当に、とても落ち着いて、集中して学習していた。

「シーーン」

として、集中して、学習に取り組んでいる。休校明けの、2年生になりたての子たちが!!

すごいな〜・・・と思うくらい。

おかげで、こちらも、より落ち着いて、一人ひとりの学習を見ることができた。

もちろん、「少人数だからできる部分も大きい!」

のですけどね。

 

来週からは、人数が増える。

なので、第2段階として、個別学習をより子どもたち自身が一人で充実させるようにするために、レクチャー以外に、必要な時に、誰でもいつでも手に取れる、オンデマンド資料を活用したいと考えている。

それは、アナログであり、デジタルであり、いろんな形でアクセスできるように。

ちょっとずつ、がポイントだと思ってる。

子どもたちにとっても、自分自身の体調や精神的な余裕、家庭でのママ業のことを考えても。

第2段階、楽しみながら進めていきます!