「ママ先生✖️ライフコーチ✖️ファシリテーター」の徒然日記

ライフコーチであり、ファシリテーターであるママ先生の、思いついた徒然を不定期で綴っていきます!

『教科の一人学び「自由進度学習」の考え方・進め方』読書メモ!

愛知県知多半島の小学校で、こんなガチンコのすんごい実践が、なんと1980年代から実践されていた。
「自由進度学習」は、数年前からとても興味があり、不勉強なまま、一回だけトライして、すぐに自爆したのだった・・・。
その時にわかった(思い知った)のは、
「自由進度学習」を、その目的をきちんと達成するように実現するには、生半可な覚悟じゃダメだな!
ということ。
この本の著者の竹内さんは、なんと、初任から退職まで実に30年以上、「自由進度学習」を研究し続け、
しかも赴任先の先々の学校全体に普及させたすごい先生。
 
この本は、1年前くらいに購入したまま、積ん読されていたもの。
そして、今、休校期間中に、様々なことをグルグルと考え続け、試行錯誤中。
最近、学校再開後の授業・学校の在り方についての話が勤務校でも話し合われている。
そんな中、再開後の授業について妄想していて、ふとこの本を手に取った。
その背表紙、タイトルにビビッときた感じ。
 
まず、再開後の学校では、最近ニュースで見て衝撃的だったのが、教師と子どもたちの間にビニールカーテンのような
巨大全身シールドが設置されていたこと。
確かに、再開後は、子どもたち同士が肩を寄せ合って教え合ったり、グループワークをしたり、ということが制限される。
教師側の一方通行の講義形式の授業が必然的に増えるんだろう。その必要性も分かる。
でも・・・衝撃的だった。そうか、・・・これが現実なんだ!
 
また、休校中の課題について、家庭学習がなかなかうまくいかない、という話を多く聞く。
子どもたちが机に向かって学習できる時間が少ない、とか、親の言うことを聞かない、とか。
だから、先生がオンラインで双方向の授業をしてほしい!と。
 
こう言う話を聞くたびに思うことは、
「子どもたちにとって、学習は、受け身で、やらされるものである。苦行。」
と言うこと。
そして、それが、すごく根深いんだな〜と。。
「先生や友達がいないと、学習できない。」とは、そういうことだろう。
そして、これは、教育の問題点として、ウン十年も前から、言われてきていること。
 
「主体的に学ぶ子どもを育てる」
こんな文言が、一体、何年前から聞かれているだろうか。
私たち学校現場は、長いこと、それを目指して教育実践を積み重ね、今に至る。
のに、その結果、今のこの状況がある。赤面。苦渋。
 
一人で学び進める力。それを、身に付けることができていない。
しかも、再開後は、分散登校などから始まり、取れる時数も少ないだろうから、
家庭での学習もまた、重要になってくるんだろう。
授業では、教師や友達との関わりも制限され、協働的な学びは、あまり期待できない。
個別の学びが、とても重要になってくるんだと思う。
一人で学ぶ力が、大切になる。それを見据えた、学習計画・授業計画を立てていかなければいけない。
 
この本は、そのヒントがいっぱいに詰まっている!と思った。
竹内先生と全く同じようにやれる気はしないけど、
今の時代、状況、目の前の子どもたちの実態に合った形で、
かつ、これまで自分が学び、実際の授業で追究してきたことと かけざんしながら、
わたしなりの実践を模索することはできそうだと思う。
 
そして、「今」だからこそ、このような先進的な実践でも、受け入れられやすいかも、と思う。
前代未聞の事態。大きな工夫が必要とされている。そして、みんな模索中なのだから。
 
よ〜し!やってみよう!
また報告します。