「なぜ、大造じいさんは、残雪を打たなかったの?」サークル対話2回目
大造じいさんとガン「なぜ、大造じいさんは、残雪を打たなかったの?」サークル対話2回目。
昨日に続き、大造じいさんとガン、対話学習第2回目。
朝、黒板に、朝学習の時間にやることとして
「今日の問いに対する自分の考えをもち、メモしてね〜!」
と書いておきました。その際、昨日の模造紙を黒板に貼っておき、思い出して参考にできるようにしました。
子どもたちは、「対話だ、対話だ♩」と、そわそわ、楽しみにしているような、そんな様子を見せてました。今までにはない感じ。おお!昨年度みたいに、子どもたちが楽しみ出している、と感じました!
昨日の模造紙には、時間内には出なかったけど、ノートに書かれていた別の考えや、振り返りで書いていた新しい考えなどを書き足しておきました。
雨で外に遊びに行けなかったということもあり、興味深そうに模造紙を読んでいる子が複数。
「昨日より書き足したのわかる?」と聞くと、
「わかる!これでしょう?」ともう読んでいた様子。やったね。
朝の会では、1校時が対話の時間だったので、朝のサークルから椅子を出して対話の形になりました。
朝の会の先生の話コーナーで、昨日のみんなの振り返りや、発言はされなかったけど、書かれていた別の考えなどを紹介し、「違いの価値」について語りました。
ある子が、昨日の対話の時間で、伝え合いタイムで順番が回ってきたけれど、
「違うことを書いているかもしれない」
とパスしていました。
しかし、帰りに私のところに来て、自分の考えのメモを見せてくれました。
すると、みんなとは別の新しい視点で意見を書いており、
「これ、違ってないよ!」といったのだけど、
「みんなの考えと違うから・・・・」ともじもじ。もじもじ。
「違っていいんだよ。違うから面白い。違うことはいいことなんだよ!」と話しました。
でも、もじもじしながら帰っていったのでした・・・。
そんな彼女の考えを紹介することで、「違いの価値」を伝える機会をもてて、良かったと思います。
大造じいさんとガン、サークル対話2度目の子どもたちは、もうすっかり慣れた様子。
私が黒板の模造紙を取り替えて、今日の対話のテーマを描く間、
「自分の考えを見直しておいてね」と言うと、
次第に、自然とペアの子に考えを話し始め、ペアトークが始まりました。
おお!すごい。もう、待ちきれなくて話したくなってるのかあ〜・・・と、感じました。
私が準備を終え、「お待たせしました〜」と言うと、
よし!とばかりに身を乗り出す子、
ちょっぴり緊張した面持ちを見せる子、
ワクワク、楽しそうにしている子、
など様々な表情を見せた。
じゃあ・・・と始めると、勢いよく立ち上がり、どんどん意見が出され、
食い入るように聞く子、
興味深そうに耳を傾ける子、
聞いてるか聞いてないのかわからないような子(笑)などなど・・・
様々でしたが、
今日の発言する子たち(はじめは朝の会のペアトークのシェアの続きの人から輪番で15人)
は物怖じせずにどんどん自分の考えを話していました。
話し方にもだいぶ慣れた様子。しっかりYes,and~が定着してきています。
今日も、昨日パスしちゃった子に順番が回ってきました。
どうかな〜、と気にして見ていましたが、今回は堂々と発言していました!うれしかった〜。
他クラスで事前授業をしてもらった(校内研をやるので!)ことを元に、
想定していた子どもたちの意見のバリエーションは、瞬く間に出され、網羅されていきました。
その間、私はほとんど口を挟まずに、済んでしまいました。
「これは・・・もっといけるな。」と感じ、
はじめに一人一人が対話したい問いをノートに書いたときに、ある子が書いていた、
「打たなかったのは、おとりのガンを助けてもらったから・・・それだけなのかな?」
と言う問いを紹介しました。
これを機に、もうひと段階、深掘りしてみたくなったんです!
少し、考えさせましたが、「考えた!」という子がいる一方、「うーん・・・わからない!」と嘆く子も・・・
さあ・・月曜はここをどうやって深掘りしていくか・・・ちょっと、これも楽しみになりました。
「もっといける」と思ったことは、「この子たち、すごいな・・・」と思ったことと同じ。
「このくらい話せればいいな」という想定をすぐに達成してしまったから。
要因として考えられることは。
●「対話」の仕方を理解し、やってみたことで、安心して話せるようになった。
●Yes,and~が定着したことで、自分の意見が受け入れられるという安心感をもった。
●「話す人が話しやすい聞き方」をみんなで確認したことで、話しやすくなった!?(まだ聞き方がうまいとは全く思えないが)
●「違いの価値」を理解し、違いを楽しむようになってきた
●伝え合いタイムで、機械的に輪番で15人が話す、というシステムで、自信がなく、自分から立てない子、などの意見も公平に聞くことができる。発言の機会の保障。
●多様性を感じ、考えがどんどん広がって行ったり、新しい考えに触れ、触発されたりすることへのワクワクが生まれている
さらに子どもたちの様子を見つつ高めていこう!