「国語・算数の教科書授業」〜2年間の学びの積み重ねとスモールステップでの段階的変容(低学年)〜⑤
教科書を使った学び方も、スモールステップで進化してきました。
この辺はやっぱり、1年生から2年生って、大きな変化でした。
学び方を身につけていくと、できること・やれることがどんどん増えていきました。
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1 1年間のプログラムデザイン
2 リフレクション
3 実践の実際
①登校時〜朝休み ②朝の会 ③国語(文字の習得)
④国語・算数の教科書授業(⇦イマココ)
⑤生活科でのスキル習得〜探求学習 ⑥体育・音楽・図工ワークショップ
⑦日常的生活 ⑧自立学習 ⑨作家の時間
4 まとめ!(成果と課題)
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④国語・算数の教科書授業
「学び方を学ぶ」で一貫してスモールステップでやってきました。
☆1年1学期
学び方を仕込む時期、
と一貫して教えて練習、を根気よく繰り返してきました。
それはもう、どのクラスでも、1年生なら必ずやっているだろうことを、
丁寧に丁寧に、根気よく仕込むぞ!
という気持ちでがんばりました。
具体的には、
鉛筆の持ち方・座り方(姿勢)・ノートの取り方・発言の仕方・言葉遣い・拍手や挙手の仕方・相槌やうなずき・音読の仕方・ペアトーク・話の聞き方・・・・などなど。
数え上げればきりがありませんよね。
これは、もっともっと丁寧にやられている先生がいっぱいいると思うので、
もっともっと学んで、進化させていきたい部分です。
☆1年2学期から
・『学び合い』(部分的)&ワークショップ型
・作家の時間(書く)
を始めました。
2学期から、アイランド型の机配置に変えましたので、
授業は基本的に個別・『学び合い』(協働)・ワークショップ型に変えました。
一斉指導するときは、ミニ・レッスン広場(黒板前のスペース)に集まって、短めに行いました。
活動中心に切り替わりましたので、板書は基本的にめあて(活動のゴール)と活動の手順、そして学習の重要なポイント、が主になりました。
(子どもたちが書いて使うことはたくさんあります)
1年生の11月に校内研究の研究授業を算数で行いましたが、こちらも
「ミニ・レッスン」 → 「活動(個別・学び合い)」 → 「全体シェア&まとめ」
の、ワークショップ型で行いました。
作家の時間も少しずつスタートしました。取れて週1でしたが、
作家のサイクルを少しずつ教え、書く学習は作家の時間をベースにし始めました。
☆2年2学期から
・ワークショップ型&自立学習 並行型
を始めました。
2年生の2学期より自立学習を始めたので、
それに伴い、徐々に個別化を進めていきました。
ワークショップ型での活動中心の学びでは、個人差が大きく出てきます。
2年生1学期までは、そこを『学び合い』で進めてきたのですが、
自立学習が軌道に乗ってくると、
決まった課題が終わった子は、自立学習を行いながら、近くの席で課題につまづいている子がいたら、教えたり、手助けをするというふうに変えていきました。
低学年の子たちにとっては、
○自分の本時の課題
○友達へのヘルプ
○自分の自立学習
の3つを並行して進めるというこのやり方は、情報量が多く、
難しいかな?ともだいぶ考えて時期もずいぶんと吟味しました。
が、『学び合い』が当たり前になっているこの子たちにとっては、
大した変化ではなく、
むしろ、どの子にとっても、都合の良いやり方のようでした。
課題を早く終えられる子たちにとっては、そう難しいことではなく、
時間のかかる子たちにとっては、プレッシャーがなく、
その他中間層の子たちにとっては、空白の時間ができない。
これまで、段階的に学んできた子たちにとっては、
むしろ、自然な学び方なのでした。
☆2年3学期
・質問作りスタート
・問題作りスタート
スタート、と言っても、時間が少ししかないので、
それぞれ少ししかできませんでしたが、
子どもたちの様子から、質問作りや問題作りにチャレンジできそうと考え、
やってみました。
新しい学び方を受け入れるのは、もうこの子たちにとってはなんてことない感じで、
すんなりやり方を理解し、楽しんで取り組んでいました。
質問作りは、以下を参考にしています。
ペアで・グループで・全体で・・・
かかわり合いながら学ぶことにはもうすっかり慣れているんだなあ〜と、
様子を見ていて実感しました。
個別の学び、協働の学び、それぞれを段階的に経験し、
身につけてきたと思います。
3年生でクラス替えしても、この身につけた力を生かして、
学び進めていって欲しいと思います。
ギンガメアジの群れ!個と、協働をなんか感じます・・・。