オランダ・イエナプラン教育を肌で感じてきた濱ちゃんの話から感じたこと
昨日は、とても久しぶり(5〜6年ぶりくらい?)に会った
はまちゃんから、貴重なお話を聞かせてもらいました。
わたしが友人たちと主催している、学びの会の企画です。
イエナプランの概要については、もう様々な書籍や資料にあるので、
そこは今回は書かず、
濱ちゃんが、3ヶ月イエナプランを現地で学んできたその肌感覚というか、
実感についての語りを聞いて、印象に残ったことを書きます。
2歳の子連れで行ったため、話半分しか聞けなかった感じですが、
そんな中でも、印象的だったことは、
①「どの子もよく話せる」
②オランダの国民性・人間観
の2つです。
①「どの子もよく話せる」
イエナプラン教育が育む子どもの姿がそれなんだなと感じました。
一斉の場で挙手して話す、という日本古来の授業スタイルでは、
よく話す子は限られ、一部の子はお客さん状態。
よく話す子は話すのがもちろん上手くなり、
話さない子はいつまでたっても上手く話せない。
こんな様子は珍しくありません。
イエナプランのクラスでは、異年齢クラスで、5〜6人の異年齢グループでの座席が通常形態。
そこで、それぞれが全く違った個々の課題に取り組んでいる。
上の年齢の子たちが下の子たちに教えるのは普通のこと。
それが、個別学習のブロックアワー。
そして、サークル対話やワールドオリエンテーションでは、
一人ひとりが公平に話す機会があり、
自分の興味関心がそこに生かされるのが当たり前。
それぞれが好きなことを話したり学んだりできるのだから、
一人ひとりが活き活きするのは当たり前。
それぞれの能力、向き不向きに応じた学び方やプレゼン方法を選択して
実行することができる。
そういうイエナプランの教育だからこその、
そこで育まれる子どもの姿が
「どの子もよく話せる」自然体な子どもたちの姿
なんだなあと
動画や写真、濱ちゃんの話などから感じられました。
②オランダの国民性・人間観
わかりやすい話がいくつもありました。
「オランダでは、70日間家族で仕事や学校を休んで4カ国旅行に行ける。そして、帰国後にまた仕事復帰出来る。」
「空気を読む必要がなかった」
「オランダの人は超合理的。理屈で良いことは良い。そうは言っても人情的に・・・みたいな日本の感覚はない。」
「一時的な幸せを求めるのではなく、人生を楽しむことを求める。」
一人ひとりが、自分が望むように、好きなように生きる。
そしてそれが、当たり前で、お互いに心地よい生き方。
少し話が違うかもしれないけれど、
他者のための「自己犠牲」を美徳とするみたいな考え方
が、日本にはあるような気がするんだけど、(もちろん人によりますが、うちの旦那がそういう考えの持ち主)
その、「自己犠牲」という言葉に私はいつも、モヤモヤする。
哲学者の苫野一徳さんが言っている
「自由の相互承認」
という言葉に、私は未来を感じます。
そして、この精神がオランダには感じられます。
私は日本が大好きだし、
オランダの合理主義がそう簡単には受け入れられそうにはないけれど、
この「自由の相互承認」を感じさせるスピリットが、
これからの日本にも当たり前のように広がっていくといいなあと思います。
イエナプラン教育について知ったことで、
自分の教育活動を通じて、
そういった変化をぜひおこしていきたいと思いました。
娘がゾウさんをやった発表会のお話。ライオンもウサギも他の動物たちもみんな一緒にお風呂に入る。ライオンがウサギの背中を洗う。ドギマギしちゃうのはやっぱり夢のない大人なのかな〜