「その子の知的で楽しい学び」が保障される授業をするには?
最近の興味は、もっぱら、コレです!
遊びのように学べる楽しい学習活動をメインに据え、その上で、
苦手な子には「苦行」ともなり得る習得学習(国語なら、漢字、言語事項の習得、算数なら数概念・形や量の概念の獲得、問題練習など)を、
いかに
「その子の知的で楽しい学び」
にしていくか。
そのために必要だと思うことは、
1 「わかる」こと
2 「わかった」子には、一歩先のチャレンジ
3 「わからない」時に、自分に合ったサポートが受けられること
です。
まず、1の、
「わかる」
と言うことは大原則だと思っています。
子どもたち一人一人の
「わかる」
を、まずは保証すること。
そのために、可能な限り分かりやすい、目の前の子どもたちに合った教師のレクチャーが必要不可欠だと感じています。
それが、この本でいうところの、「焦点を絞った指導」です。(⇩今読んでいる本)
昨今、「学び合い」という言葉が教育現場でとても用いられ、
子どもたち同士の学び合い、子どもが説明する、というのが、
とても良いとされてきています。
もちろん、私もこれまでたくさんこのようなことを実践してきましたし、
その良さもすごく感じてきました。今も、もちろん取り入れてやっています。
しかし、最近痛いほど実感しているのは、
それだけでは「分からない」「できない」子がいるということです。
半数以上の子は、「分かる」ようになります。
でも、困難を抱えた子たちにとっては、そうはいかない場合があります。
(もちろん、クラスの実態によって異なりますが、今のクラスではこのような子がたくさんいます)
新しい数学的概念を学ぶ際、まずは、基礎概念を全員が「わかる」ようにしたいです。
そのために、教師が、質の高い、効率的な、かつ既習事項を丁寧に振り返りながら行う分かりやすい一斉指導(上記の本で言う「考え聞かせ」)をするべきだと今は思っています。
「考え聞かせ」は、その概念や問題について考え、理解する(解く)際の、思考の推移を、説明します。
それを、
「いかに困難を抱えた子たちの理解に届くようにするか」
が今、私が最も追究しているところであり、
ここでできる限り多くの子の「わかる」にたどり着きたいと考えています。
そして、その後、
「個別学習」
に入ります。
教育現場用語で、一般的に言う「一人学び」の時間でしょうか。
一般的に言う「一人学び」とちょっと違うのは、
☆子どもたち同士が学び合うのは自由だということ
☆一人ひとり、やっている課題が違うということ
です。
一般的によく言われている子どもたち同士の「学び合い」のように、一斉の場面で話し合う、のではなく、この個別学習の時間に自由に行います。学び合ってもいいし、完全に一人でやってもいい。
課題が違う、と言うのは、一人ひとり完全に違うのが理想かもしれませんがそうではなく、
みんな同じ課題に最初は取り組むけれど、
できた子はさらに発展的な問題に取り組んだり、自分で問題づくりをして、友達と作った問題を出し合ったりします。
できない、つまづいている子は、個別支援が受けられます。教師から、友達から。
そこは、自分で選んでいい。
ただし、教師が意図的に呼んで、マンツーマンや少人数での個別支援を行うこともあります。
ここでの、教師による少人数指導が、「教師がガイドする指導」(上記の本から)です。
上記の「焦点を絞った指導」とともに、今、私が最も力を入れている部分です。
つまづきポイントは、本当に細かい部分で、一人ひとり違います。
それを把握し、それに合った支援・指導をすることで、
困難な子の「わからない」が「わかる」に変わっていきます。
これを、娘ちゃんのパズルで学びました。
そして、完全に、クラスの子達にも当てはまります。
娘ちゃん、大事なことを教えてくれて、ありがとう!!!です。
「わかった!」と感じることが、
困難を抱えた子たちの「知的で楽しい学び」につながると思います。
さらに、今はまだ以上で止まっていますが、
さらに発展的な内容に取り組んでいる子、問題づくりをしている子たちにも、
「教師がガイドする指導」を行なっていきたいと考えています。
そして、その子たちの「知的で楽しい学び」を生み出したいと考えています。
なんとか、今年度中に、そこまで行けるか?!
まだまだ、チャレンジは続きます。
庭のみかん、収穫しました!