遊びと、学びと、その進化と。〜個別支援について考える〜⑤
〜個別支援について考える〜 のつもりが、個別支援だけではなく、
授業そのものについて考える、になってきている感じがします。
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1 娘ちゃんがキティのパズルができるようになるまでの、彼女の実態と、支援の全ステップ 〜「遊び」=「学び」〜
2 実態と支援の分析!!
3 教室の個別支援にどう活かす!?
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今回は、3 教室の個別支援にどう活かす?! 後編です。
☆スイッチ③(支援)・・の続き
『「つまづき」を把握する → 「つまづき」にあった手助けをする → 「つまづき」の段階的な克服を図る → 「つまづき」を「つまづき」と気が付かせない、さりげない手助けをする』
の部分。
『「つまづき」を把握する』
これは、一般的には、レディネスと言われるものですが、
私が娘ちゃんとかかわって大事だと感じたのは、
レディネステストなどでは測りきれない、「細かいつまづき」のことです。
また、レディネス、だけではなく、実際にマンツーマンで様子を見守った際に見えてくる、ひとつひとつの過程における些細なもの、です。
娘ちゃんのパズルを例にすると、例えば、
「パズルを台紙においてスライドさせて移動するため、間口が狭いものは入れることができず、こわしてしまう」といったようなもの。
少し目を離してあとで見に行くのでは、わからないものです。
引き算の筆算でいうと、
「下から上を引いている」「足している」などはテスト結果から見えるが、
「繰り下がりのある引き算ができない」のか
「繰り下がりのない引き算ができない」のか
「10の構成がわからない」のか
「10未満の数の構成がわからない」のか
「数字を見間違えている」のか
「1の位から計算をしていない」のか・・・などなど、
実際にその過程をその子のすぐ横について見てみないとわからないもの、です。
これに関しては、やはりマンツーマンでないと、見極めることができないと思います。
そして、これが一番、つまづきの克服のためには大事であり、個人的なものだと思いました。
これは、先日やった作家の時間で嫌という程思い知ったことでもあり・・・。
必要な支援は、一人一人違う!ということです。
『「つまづき」に合った手助けをする』
1つ前の『「つまづき」を把握する』ができていれば、教師でなくても、その手助けはできると思います。
しかし、次の「段階的な克服」までは難しいです。
また、その「つまづき」は強いこだわりと化している場合も多く、その克服には時間がかかることもままあります。(いや、結構あります・・・!)
そうなると、適切な支援もさることながら、根気もまた必要になります。
そして、その子への精神的な配慮も。
ここは、
『「つまづき」にあった手助けをする → 「つまづき」の段階的な克服を図る → 「つまづき」を「つまづき」と気が付かせない、さりげない手助けをする』
を通して、
繊細な支援と配慮を必要とするものです。
しかし、しかし。
ここを完全マンツーマンでつきっきりで行うのはやはり難しいです。
じゃあ、そのためにできることは何だろう?
最も良いのは、超細かいレディネステストを作成することだけれど・・・、
それは現実的ではないので却下。
考えただけで気が滅入りそう。家庭崩壊しそうです。
現実的なのは。(算数で考えてみると。)
もちろん、レディネステストや、それまでの個人カンファランス、日常授業の様子、テスト用紙の記入の様子から、できる限りレディネスは把握しておくとして。
これを踏まえて、
①教科書よりもかみくだき、でも簡素な、一つの解法に特化した解説書を作成する。(しかし問題も。文章が読めない子も多い。ので、文章で解説しても無駄な気がする。詳細で丁寧でかつ、シンプルなものを作る必要がある。イラストなどを入れたり。)
②その解説書と同じ形式の解法パターンで解くことができる、穴埋め式ワークシートを作成する。先ずはそれに沿って解けるようになってもらう。パターンを覚える。
③②をさらに簡素化したワークシートも用意。(段階的にワークシートから離れていけるようにする。)
④慣れたら、自分のノートに、自分でそのパターンを書けるように。
⑤他のパターンを友達と交流する中で学ぶ。
という方法でまずは試してみたいです。
これくらいならば、すぐに試せそうです。
そして、その上で、ミニレッスン、個人カンファランス(個別支援)、少人数レクチャー、を効果的に実施していきます。
ひとまず目指したいのは、つきっきりでないとどうにもこうにも、自力では何も進められない子達を、自力でできることを少しでも増やす、ということです。(←切実です!!)
☆スモールステップは、ステップではなく、なだらかな曲線。繋がっている。
本当はその曲線を、個別支援を行なう中で、
つまづきに本人が気がつかないくらいの自力で登れるような支援をしたいのです。
上記したアイディアは、今現在、すぐに実施できそうな「ひとまずの策」にすぎません。
ここから、試行錯誤を行い、改善を重ねていきたいと思います。
☆スイッチ④(在り方)
「褒める、ではなく、一緒に喜ぶ」
これは、一人ひとりとかかわる中で、純粋に一緒に成長を喜ぶことをしていきたいと思いました。
「一緒に学ぶを遊ぶ」
そんな学びの場をたくさん設定していきたいと思います。
「遊びのように、意欲的にぐんぐん突き進む」
そんな学びの場があることで、
「着実に身につけていかなくてはならない部分の学習」(=苦手意識を持ち、つまづく部分)にも、
「積極的に立ち向かえる力」(学びに向かう力?)
を育みたいです。
「一緒に学ぶを遊ぶ」がすぐ可能になりそうなのは、
今の所、生活科でのプロジェクト学習、
図工での表現活動、
音楽の合奏・音作り・合唱的な活動、
総合(これはまさしくプロジェクト学習)、
自由学習(個の探求学習)、
体育のゲームや学び合い、
理科の問題解決、
社会のプロジェクト学習、
国語の表現活動、
算数の学び合い、
などです。
思いの外、たくさんあります。そして、もうすでに実施しています。
このような学習を生かし、着実に身につけていかなくてはならない部分の学習(=苦手意識を持ち、つまづく部分)を促進していきたいと思います。
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以上、分析から、実際の現場に置き換えて考えてみました。
余計、考えたいことがいっぱい出てきました!
一歩一歩、実践しながら、考えを深めていきたいです。
後日、改めて投稿、と書いた部分については、
今後、しっかり記事にしてみようと思います。
モヤモヤ考えながら作ったギョウザ。会心の出来!しかし、娘は食べませんでした。