コーチング✖️ファシリテーションでニコニコな学校に
気づけばずいぶんとブログをお休みしてしまっていました。
思えばこの間、私にも大きな変化が起こっていました。
一番大きく変わったことは、めでたくプロコーチデビューしたことです✨
ですので、ブログタイトルも変えてみました♪
復帰第一弾は、ず〜っと大事にしてきた、「ファシリテーター」の側面にスポットライトを当てて書いて、学校現場の今と、今、感じていることを綴ってみたいと思います。
実は、友人のファシリテーターの紹介で、
に「えいやっ」と、参加することにしまして。
このブログでも過去にたくさんファシリテーションと教育現場について書いてきたようにも思うのですが、そこから数年経って、今、感じていること、実践していることなどを、書いてみようと思います。
まずは・・・
2022年クリスマスの今、学校教育現場には、ファシリテーションの考え方が当たり前のように入ってきていると感じています。
「教育現場は戦後から変わらない」 な〜んて言われたりもしますが、
10年前くらいならまだしも、今はだいぶ様子が変わってきています。
「思〜えば遠〜くに来た〜もんだ」(←これも知っている人はもう限られる)って思うくらいです(遠い目)。
「ファシリテーション」という言葉自体はそう使われないにしろ、
管理職や総括(主幹)教諭、主任教諭には必須のスキルですし、
一、学級担任でも、教室ファシリテーションはある程度、当たり前のように行われていると思います。
例えば、
・アイスブレイク
・チームビルディング
・プログラムデザイン
・会議ファシリテーション
・思考ツール
・ワークショップ
・ファシリテーショングラフィック
・・・等々
結構、中堅の先生にもなれば、どのスキルもみなさん兼ね備えていらっしゃると思います。
現在私は総括(主幹)教諭という立場ですが、複数のチームのファシリテーションを同時に行っています。
・もちろん教室で(31人)
・学年担任団で(2〜5人)
・校務分掌(学校の年間プロジェクトです)チーム(7人)
・主催する学びのサークル(約30〜150人)
・主催するリフレクショングループ(3人)
などです。
特に、学校の先生方の授業においてファシリテーションスキルが必要とされ、
すごく熱心に研究されている場面というと、
現任校の今、まさに先生方が戦っているのが、
「総合的な学習の時間」です。
「総合的な学習の時間」というのは、他の教科のように、教科書やテストがあるようなものではなく、
・各学校で担当する先生方が
・学校のある地域の特色を生かし
・地域の人材やもの・ことを活用しながら
・子どもたちの実態に応じて
・3〜6年生の年間の学びをデザインし
・探究的な学びを実践していく
というものです。
先日、
「各学年でここ3年ほどかけて研修で「総合的な学習の時間」について学び、
昨年度からプログラムデザインに挑戦してきた年間計画と、
実際の今年度の子どもたちの学びについて」
教員間でシェアしあう会がありました。
各学年10分ずつプレゼンする時間があったのですが、私は相方の若い先生に丸投げして、やってもらいました(笑)(他の学年はちゃんと学年主任がプレゼンしてましたが💦ちなみに相方の若い先生は、制限時間10分ぴったりで話し終え、ガッツポーズをして会場を笑わせてました)
そこでの印象は、各学年、年間のプログラムデザインに苦しんでいるということでした。
私の学年は、相方の先生と相談しながら、私が主にプログラムデザインを行い、年間計画を作成しました。
・子どもたちが「学び方」を年間を通じて身に付け、
・自分たちの住むまちに根ざして働く人々に焦点を当てて、
・探究し、
・発信する
というシンプルなデザインです。シンプルですがもちろん細部にこだわってます♪
・探究のサイクルを4周し、学び方をスモールステップで教え、繰り返し実践・練習し、子どもたちが自分たちで探究していくこと
→ 3年生(9歳)の子どもたちが、自分たちでグループワークを行い、付箋を使って質問づくりがどのクラスでもできるように!
→さらに、これは相方の若い先生にも自信をつけたようでした。(嬉しい副次的効果)
・販売・農業・神社・畜産等、長年地域に根ざした活動をされている方と直に出会い、本物と触れ合うこと
・本物との出会いと学びの中で子どもたちが得た感動を、自ずと発信したいという気持ちになる
・プレゼンテーションの方法の一つとして、パワーポイントに「面白そう!やってみたい!」と大注目、使い方習得に挑戦中
(→イマココ。子どもたちめちゃくちゃ楽しそう。先日社会科で見学に行った消防署についての学びを家でPPで作ってきちゃうスゴイ子も現れる。きっと親御さんもびっくりしたことでしょう〜)
・3学期は校内の全学年、先生方に向けてPPでプレゼンする予定(相手によって、表現方法を変えることも学びます)
てな感じで、むしろ教科書のない、決められていない、学びのカリキュラムを作成できることが私にとっては何より楽しい♪
ことだったわけなのですが、
他の学年のプレゼンを聞いた感じでは、この年間のプログラムデザインが今の課題であることに間違いはなさそうだと感じました。
先生方は、各教科の、教えるべき内容が決まっていること(教科書があること)について、授業で教えることはすごくこれまでも研究されてきていて、指導書(どう教えるか、教科書会社が作った一例)もあるので、それを参考にティーチングを行うことはとても上手なのですが、(それこそ何十年もやってきたこと)
何もないところからプログラムデザインすること(ある程度テーマは決まっているが)は、あまりしたことがなく、戸惑っているのだなあと。
教える内容が決まっていることを、
・どう子どもたちに興味を持たせ、
・どう教えるか、
・どんな学びの活動を仕組んでいくか、
そういう中に、上記したファシリテーションスキルをうまく組み合わせて活用、
授業をされる先生方は多くなりました♪
しかし、「教科書のない学びのプログラムデザイン」という壁にぶち当たっている、というのが今のところなのかなと。
もちろん、こちらもうまくやられている学校もたくさんあるかもしれません。
今後、時間を見つけて、私が行った総合的な学習の時間のカリキュラム作りの方法を、体系化し、若い先生方にもわかりやすく、お伝えしていければと考えています。
現場の先生方が、もがき苦しみながらも、
多忙な中、新しい学びを生み出すことに挑戦しているということは、
知っていただきたいなと思いました。
そうそう。「コーチング」にも触れておきたいと思います。
私自身、プロのライフコーチとして活動を開始し、約1年が経ちました。
対象は「変わりたい」と願う全ての方です。もちろん、立場上、クライアントは学校の先生方も多いですが、経営者の方、個人事業主・フリーランスの方、会社員の方、学校の校長先生、なんかも多くいらっしゃいます。
現在の仕事においても、一緒に学年を組む先生、クラスの子どもたちに対しては、かなりコーチングの要素をコミュニケーションにおいて活用しています。
しかし、最も大きな影響を子どもたちに与えていると思うのは、
教師である私自身の変化です。
コーチである私ですが、クライアントでもあり、ベテランのプロコーチに1年以上ついてもらっています。
そこでのクライアント体験が、私自身を大きく変化させ、それが子どもたちにもダイレクトに伝わり、影響を与えていると思います。
具体的には、自分自身の価値観をより重視し、価値に近づくことを目的に日々生きるようになったために、余計なものがそぎ落とされ、子どもたちの前でいつもニコニコしていられるようになりました。
さらに、私の価値観の一つである、「多様性を楽しむ」ことが、私自身が「クラスの子どもたちの個性や子どもらしさを面白がる」ということに直結し、子どもたちの面白いところにばかり目がいくようになりました。(笑)
すると、子どもたちにもそれが伝わり、面白い姿をどんどん見せてくれるように。
結果、個性豊かでデコボコな、互いに受容し合うあったかく、笑顔の絶えないクラスになりました。
ひわちゃんの学校・オモシロクラスでの令和の教育に興味があるぞ!?という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください♪ ちょうど、来たる2月1日に総合的な学習の時間の研究発表会があり、外部公開する機会があります。(神奈川県の県央地区の公立小学校です)
最後に・・・
「若い先生」と何度か書きましたが、
今、学校現場の大半が、20代〜30代の若い先生方です。
団塊の世代のベテランの先生方がご退職され、ゆとり〜Z世代が大半を占める学校現場。
確かに、課題は山積しています。自分ではまだまだ中堅、と思っていた私が、ベテランと呼ばれるようになってしまいました。
そんな中でも、必死により良い教育を追求し、頑張っている先生方がたくさんいます。
どうぞ温かい目で見守り、応援していただければと思います。
メリークリスマス!!
先生の成長を促し、毎日のワクワクを作り出す!〜リフレクションの習慣化〜
最近、ママ先生のブログに共感の声をたくさんいただき、
とっても嬉しいです。
やはり、現場が抱える問題は根深く、先生たち一人ひとりが、様々な思いを抱えて仕事をしているんだなあ・・・と感じます。
ここで発信したことに共感してもらったり、自分について考える機会にしてもらったり、
働き方について見直すきっかけにしてもらったり・・・
はたまた、この仕事って、自分に向いているんだろうか・・・?
自分のやっていることは、やろうとしていることは、これでいいんだろうか・・?
な〜んてことにも思いを馳せて下さる方がいて。
すごくすごく、ありがたいなあと思います。わたしもたくさん勉強になります。
そんな中で、「リフレクションの習慣化」についてよく分からなかった、というお声をいただきましたので、書いてみたいと思います。
リフレクションとは、簡単にいうと、「振り返り」です。
「子どもたちに振り返りをさせよう」って、よく言いますよね。
ここで言う「リフレクションの習慣化」とは、教師の仕事のリフレクションです。
仕事を振り返る時間を取っていますか?
なかなかそんな時間を取れない・・・というのが皆さんの声ではないでしょうか。
実は、リフレクションをすることで、自分自身を成長させるスピードを速めることができます。
つまり、リフレクションの時間を確保し、習慣化すれば、
仕事がうまくいくようになり、ワクワク、新しいチャレンジにどんどん向かうことができるのです!
そして仕事の時間が短縮され、余裕が生まれるようになります。
わたし自身の例で言えば、
ひょんなことから、以前、東北福祉大学の上條晴夫先生と出会い、
書くリフレクション(エピソード記述)のやり方を伝授していただき、
しかも約3年間、伴走していただきながら、リフレクションを行ってきました。
そして、リフレクションの効果をたくさん実感することができました。
けっこう、詳しく教えていただき、しかも伴走していただき、
約3年もそれを継続してきて、
後半では、わざわざ上條先生に授業を見に来ていただきました!!
この書くリフレクションのやり方や、実感した効果・良さについては、
Reflection Laboというサイトに寄稿しましたので、
ぜひこちらをご覧ください☆
このブログでも、リフレクションについて書いています。
そして、何かご質問などありましたら、どうぞ、お声をお寄せください☆
ゆくゆくは、このリフレクションの仕方を具体的に伝えたり、リフレクションの伴走をしたりすることも、やっていきたいなあと思っています。
もしも興味ありましたら、ぜひお声がけください☆
(右下にオレンジの紙飛行機マークがあります。そちらがお問い合わせボタンです)
少しでも、先生方のお力になれたらいいなあと思っています☘
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